いまや当たり前となったキャッシュレス決済。以前からクレジットカードの利用はじわじわと増え続けていたが、昨今の情勢を受け、ここ1年半でキャッシュレス派が一気に増加した。クレジットカード、QRコード決済、「Suica」などのFeliCa型電子マネーなど様々なものがあるキャッシュレス決済だが、それぞれにポイントなどの特典が豊富に用意されており、便利なだけでなく現金で支払うよりもお得に買い物ができることが特徴だ。
そんな絶好調なキャッシュレス決済サービスの中で、最も利用率が高いサービスは何なのだろうか。今回は、キャッシュレス決済サービスの利用率ランキングについて紹介していく。
利用率1位は楽天カード、2位はPayPay、3位は交通系ICカード
株式会社インフキュリオンが全国の16~69歳の男女20,000人を行った調査によると、キャッシュレス決済サービス別の利用率は、「楽天カード」が43%で1位、「PayPay」が37%で2位、交通系ICカードが34%で3位となった。
楽天カードは国際ブランドカードであり、PayPayはQRコード決済アプリ、交通系ICカードはFeliCa型電子マネー。1位から3位まで、それぞれサービスの種類が違うことが見て取れる。どれもその界隈で最も有名な決済サービスであり、まだまだ王者の座は揺るがないようだ。
全体での利用率を見てみると、これもクレジットカードが安定的にトップに立っている。そして、その下で競っているのがFeliCa型電子マネーとQRコード決済アプリだ。交通系ICカードをはじめ、セブン-イレブンの「nanaco」やイオングループの「WAON」などが幅広い世代に愛用されていたFeliCa型電子マネーだが、ここ最近では減少傾向に。その一方で○○Payと呼ばれるQRコード決済はぐんぐんと利用率を伸ばしている。2019年3月には利用率の差が37%もあったが、今では4%までに縮めているようだ。
FeliCa型はチャージをする際に店舗や券売機に行く必要があるケースが多いが、QRコード決済であれば自分のスマホひとつでチャージができる。そういった手軽さもあり、QRコード決済の利用率がFeliCa型を追い抜き2位に躍り出るのは、時間の問題なのかもしれない。
出典元:「決済動向2021年4月調査」を発表【インフキュリオン】