VISAやJCBなどのカードブランドが付いていてクレジットカードと同じように使えるけど、使った分は即時に銀行口座から引き落としされるのが「デビットカード」だ。クレジットカードのように使いすぎる心配がなく、キャッシュバックやポイント還元が受けられるのが魅力。そんなデビットカードの基本を紹介しよう。
利用上限額=銀行残高で使いすぎる心配は無用
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クレジットカードは後払い形式なので、契約した利用上限までであればいくらでも使えてしまう。その結果カード会社からの請求書の金額を見て、目が飛び出てしまったことはないだろうか。その点、デビットカードであれば、銀行残高までの上限以上は使えない。現金を持ち歩く必要がない上に、無駄使いを防いでくれるのがデビットカードの一番の特徴だ。加えてキャッシュバックやポイント還元が受けられるので、現金を持ち歩くよりも節約に貢献してくれる。還元率や使い勝手を考慮すると、住信SBIネット銀行、ソニー銀行、楽天銀行、みずほ銀行(JCBデビット)がおすすめだ。
一方、即時に銀行口座からの引き落としが出来ない決済シーンでは使えないというデメリットがある。具体的にいうと、高速道路のETCや飛行機の機内販売、ガソリンスタンドでの支払いなどが該当する。そのため、クレジットカードよりも使えるシーンが少なくなってしまうので、予備としてクレジットカードを持ち歩く必要があるだろう。
デビットカードの券面のイメージ(住信SBIネット銀行の例)。VISAブランドがついていて、お店で買い物をするときはクレジットカードと同じように「1回払いで」と言ってカードを渡す
引用元:ソニー銀行
メインバンクとは別の銀行で利用すると◎
口座を分けるのが手間がかかって嫌だという場合には、住信SBIネット銀行で利用限度額を預金残高とは別に設定して使う方法もある
デビットカードを利用しつつ、もっと節約を意識しようと思うならデビットカードを利用する銀行は、メインバンク以外にしておこう。毎月の給料がメインバンクに入金されたら使う分だけを、デビットカードを利用する銀行に振り込む。買い物をするときにはかならずデビットカードを利用するようにすれば、あらかじめ決めた予算分しか使えなくなり、節約ができるというわけだ。
銀行残高の範囲でクレジットカードのように使えるデビットカードは、お金を持たなくてよいキャッシュレスの機能に加え、銀行口座を分けて使うことで節約に貢献してくれる。その上利用額に応じてキャッシュバックやポイント還元があるので、財布に1枚は入れておきたい。なお、クレジットカードよりも使えないシーンは多いので、代わりのクレジットカードも1枚持っておけば安心だ。