2021年9月1日からイオンのスマホ決済サービス「イオンペイ(AEON Pay)」がスタートした。イオンペイはイオンの総合アプリ「iAEON(アイイオン)」に組み込まれたスマホ決済サービスで、イオンでの買い物でWAONポイントを貯めたり使ったり、近所のイオンを登録するとお得なクーポンが受け取れたりする便利でお得なアプリだ。
そこで今回は「iAEON」と「イオンペイ」の初期設定から支払い方法、使える店舗、WAONポイントの貯め方などを写真付きで詳しく解説する。
イオンペイの登場でWAONやイオンカードはどうなる?
これまでイオンで買い物するときは、電子マネーの「WAON(ワオン)」や公式クレカの「イオンカード」で支払いをしていた人が多いと思うが、今後はその状況が大きく変わってしまうかもしれない。
そもそも、イオンは2021年9月11日以降、イオンカードでもらえるポイントを「ときめきポイント」から「WAON POINT」に変更すると発表したばかりだが、矢継ぎ早に2021年9月1日からは、スマホ決済サービス「イオンペイ(AEON Pay)」を投入してきたのだ。果たしてイオンペイとは何なのか? これまで使っていたWAONはどうなってしまうのか? 気になっている人も多いと思うので、ここではイオンペイの基本や使い方などについて、じっくり解説していきたいと思う。
イオンペイっていったい何なの?
まず、イオンペイは単体アプリではなく、イオンの総合アプリ「iAEON(アイイオン)」に搭載された機能のひとつであることを覚えておこう。iAEONはこれまでバラバラだったイオンのアプリを集約し、WAON POINTの利用・付与・照会・交換などができるほか、全国にあるイオングループ約1,000店舗から5店舗を登録でき、キャンペーン情報やクーポンを獲得できる便利なアプリである。
具体的にはアプリ内でWAON POINTを合算したり、会員コードを提示してWAON POINTを貯めたり支払いに使うことができる。そして、イオンペイでは、イオンマークのついたクレカやデビットカードを登録することで、全国のイオンでバーコード決済ができるのだ。
iAEONにはイオンペイ以外にも、Androidスマホのおサイフケータイ機能を利用した「モバイルWAON」で決済することも可能となっているほか、貯めたWAON POINTは、イオンのレジで支払いに利用することができるようになっている。これだけの機能がiAEONアプリひとつで利用できるのだから、使わない手はないだろう。
イオンペイの登場でWAONはどうなるの?
イオンでは電子マネーの「WAON」、現金でのお買い物ポイント「WAON POINT」、イオンカードのクレカ払いでもらえるポイント「ときめきポイント」があってややこしかった。これについては→こちらで詳しく解説しているが、2021年9月11日からは、イオンカードでもらえるポイントは「ときめきポイント」から「WAON POINT」に変更されて分かりやすくなっている。
また、イオンの支払いで使える電子マネー「WAON」は、事前にチャージ(入金)しておき、チャージした残高の範囲で決済できる仕組みだが、イオンペイは事前に登録したイオンカードやデビットカードで支払えるようになっている。もちろん、イオンペイが登場したあともWAONがなくなるわけではないので、各自の状況に合わせて2つの支払い方法を使い分けられるのが便利だ。
イオンペイはどこで使える? 限度額は?
イオンペイは、あくまでもイオンモールやイオンスタイル、マックスバリュ、といったイオングループの店舗で使えるスマホ決済サービスだ。現状ではPayPayやd払いのように、街のお店などでは使えないほか、イオンペイは実店舗のみ対応で、ネットのお店(ECサイト)での支払いには対応していない。
また、イオンペイには不正利用対策のため支払い上限額が設定されている。一回あたりの支払い上限額は5万円となっているが、WAON POINTを併用して支払う場合は、ポイント利用分を除いて計算される。ちなみに、イオンペイにイオンカードを登録して支払った場合は、通常のクレカ払いと同じで、毎月10日締めの翌月2日に銀行口座引落しとなる。
■イオンペイが使える店舗はどこ?
イオンモール/イオンショッピングセンター/イオンスタイル/イオンスーパーセンター/マックスバリュ/ザ・ビッグ/フ-ドセンタ-/いちまる/レッドキャベツ/イオンエクスプレス/イオンバイク/キッズリパブリック/ビブレ/オーバ/セルフサービス/イオンモバイル/イオン リアー/パンドラハウス/ダブルフォーカス/モストマブ/フォーラス/ヴィルマルシェ/エリプス/エスパリエ/ブルーエクリュ/アンジュドランシュ/HOME COORDAY/エスプリミュール/スペシャリティストア/イオンドラッグ/ホームセンターワイド
イオンペイを使えるように設定する方法
イオンペイを利用するには、まずiAEIONアプリをインストールして会員登録しよう。iAEONアプリを起動すると初回は新規会員登録画面が表示されるので、「新規会員登録」をタップして利用規約画面を下にスクロール「規約に同意する」にチェックを入れて「次へ」をタップする。
次に、携帯電話番号を登録して「送信」を押すとスマホにSMSが届くので、「認証コード」に6桁の数字を入力しよう。ちなみに、このパスワードは大文字・小文字・数字の組み合わせになるので注意したい。最後にログインパスワードを入力して「登録」をタップすれば、iAEIONの会員登録は完了する。
iAEON会員登録が終わったらイオンペイを設定する
iAEONのの会員登録が完了したら「お支払い設定」をタップして、イオンペイを使えるように設定しよう。もし「あとで登録」を押してこのページを閉じてしまった場合は、ホーム画面の「マイページ」から設定できる。もちろん、イオンペイの利用にはイオンマークのついたクレカやデビットカードが必要になるので事前に手元に用意しておこう。
「お支払い・ポイント登録」画面が開いたら「イオンカード/イオンデビットカード」を選択して「登録する」を押そう。すると、利用規約画面が表示されるので、下にスクロールして「規約に同意する」にチェックを入れる。続いて、決済用パスコードを入力しよう。あとは、イオンカードのカード番号や有効期限などを入力すればOKだ。これでイオンペイが利用できるようになる。
実際にレジでイオンペイを使う方法は?
イオンペイにクレカかデビットカードが登録してあれば、イオンでの支払いが可能だ。実際にイオンペイで決済するには、まずiAEONアプリを起動してホーム画面下中央にある「会員コード」をタップしよう。すると「会員コード」画面が表示されるので、画面上部の「コード支払い」を選択すればバーコード画面が表示される。あとは、イオンのレジでこのバーコードを読み取ってもらえばいい。
なお、レジで決済する前に会員コードを提示するとWAON POINTが付与されるが、会員コード提示後に現金払いすると200円につき1pt(0.5%)、イオンペイで支払うと200円につき2pt(1%)が還元されるようになっている。
イオンペイってチャージできないの?
au PAYや楽天ペイなどは、事前にチャージした残高で支払うことで、ポイントの2重取りや3重取りをすることが可能となっていてお得だ。
しかし、イオンペイではイオンのクレカで直接支払う方式になっているため、クレカからイオンペイにチャージすることはできない。
事前にチャージして支払うWAONとは異なり、イオンペイはクレカによるあと払いになるため、残高不足で慌てることはないのである。
いかがだろうか? イオンでは電子マネー「WAON」もこれまでどおり使えるし、新たに登場したイオンペイも利用可能だ。状況に合わせて2つの支払い方法が選べるのは便利だろう。また、ポイントもWAON POINTに統合されたので、イオンでの買い物でポイントも消化しやすくなっている。もし、普段から近所のイオンで買い物をしているなら、今後イオンの総合アプリ「iAEON」は必須になるだろう。
●iAEON(公式)は→こちら