通帳の貯蓄額を見て、「よしよし」と思うか「はあ……」とため息が出るか、あなたはどちらだろうか。賃金や物価などは地域差があるものだが、その影響があるのかないのか、それとも県民性なのか、貯蓄額も都道府県によって差があるようだ。平均貯蓄額が多いのは一体どの都道府県なのだろう。あなたの住んでいる地域は何位に入っているのかもチェックしてみてほしい。
トップ5と4は県民性が躊躇に出た結果?
コロナ禍により、家計に影響が出たという人も少なくない。場合によっては、これまでの貯金を切り崩して生活し始めた……なんてこともあるのではないだろうか。また、思わぬ出費の場面に出くわした時、「もっと貯金しておけばよかった」と過去の自分を悔やむ人もいるだろう。
東証マネ部!は、総務省の「家計調査」から、2人以上の世帯の平均貯蓄額を地域別に集計した結果をもとに、都道府県別の平均貯蓄額をランキング。年収が多いと貯金額も多いのでは?という考えは当てはまるのか、平均年収とともにチェックしてみよう。
第5位は「富山県」。平均貯蓄額は2,248万円で平均年収は772万円。平均年収が意外と高い!と思った人もいるかもしれない。富山県民の「とにかく真面目で勤勉」「現実主義で無駄なことを嫌う」といわれている県民性から、このような結果となったのだろうか。
第4位は「徳島県」。富山に続いて地方からのランクインにちょっと驚いた人もいるかもしれない。平均貯蓄額は2,269万円。徳島県の平均年収は、全国平均の637万円より低い578万円であることから、「年収が多いから貯蓄額も多い」というのはイコールでは結びつかないようだ。
トップ3はやっぱり都心部が圧倒的!
続いて第3位は「神奈川県」で、平均貯蓄額は2,301万円。日産自動車や富士通など多くの大企業が本社を構えているとあって平均年収も都道府県別ではトップ5。稼いだ分しっかりと貯金もしているというのが分かる数字だ。
第2位は「愛知県」。平均貯金額は2,361万円だが、トヨタ自動車関係の企業も多いが平均年収は674万円と全国平均より少し上回るくらい。年収に対しての貯蓄に回す率が徳島に次いで高く、「倹約家」「堅実」といわれる県民性も影響しているのかもしれない。
堂々の第1位は「東京都」で、平均貯金は2,378万円となった。平均年収が804万円と高額であるため、この結果には納得だろう。47位となった沖縄県(625万円)との貯蓄額の差はなんと1,753万円もあることには少し驚くが、もちろん都内に住んでいるからといって調査対象の全員がこの金額というわけではないことを忘れないでほしい。
今回の結果を振りかえってみると、ご紹介した上位5都県に加え、「兵庫県」「岐阜県」「千葉県」を含めた8位以上は平均貯蓄額2,000万円を超えている。このデータだけを見ると、「老後20~30 年間で約1,300 万円~2,000 万円が不足する」という発表から物議を醸していた「老後2,000万円問題」が嘘のように思えるが、実際は富裕層がグンと平均値を上げているだけで、中央値はそれほど大きな額ではないと考えられる。
あなたの住んでいる地域はトップ5にランクインしていただろうか。また、自身の貯金額と比べてどのように感じただろうか。何かあった時の備えに、月々の貯金額を見直すのもいいかもしれない。
出典元:1位と47位で1753万円も違う!都道府県別・平均貯蓄額ランキング 貯蓄額が多いのはどこ?【東証マネ部!】
参照元:「貯蓄額が多い都道府県」ランキング! 1位の東京は平均「2378万円」【ねとらぼ調査隊】