コロナ克服・新時代開拓のための経済対策のひとつ、子育て世帯に対する10万円相当の給付金。「なんで18歳以下?」と疑問や不満などさまざまな意見あり、ネットも騒然としたのは記憶に新しいが、今度は給付される子どもの年齢で給付の時期に“大きな時差”が出そうなことが判明した。なんと16歳~18歳の子どもについては「申請」が必要となるらしい。
15歳以下の支給だけ、なぜこんなに速く?それにはあの手当の存在があった!
筆者は15歳以下への給付金のうち、まず5万円が年内支給の予定と聞いて、「意外と速いじゃん!」と思った。なぜなら前回の2020年に支給された給付金は申請後、待てど暮らせど振り込まれず、忘れたころ……というのは若干言い過ぎだが、振り込まれるまでに相当な時間がかかった記憶があるからだ。今回スムーズな支給を実現できそうなのは、児童手当の支給システムを利用するからだそう。「それなら前回の給付金も15歳以下だけでもスピード感をもってやれなかったのか」という今更な疑問も湧いてしまうが……。
とはいえ、年内支給は年内の「いつか」によって大きく経済の動きが左右されそうだ。子どもが絡みお金が動く大きな冬のイベントといえば、クリスマス。そのプレゼントを予定よりゴージャスなものにするだけでも、かなりの経済が動きそうだ。
しかし現金支給は、以前から指摘されている通り「使わずとりあえず貯金」となりそうな可能性も。また、16歳~18歳については前回のような申請が必要となるのがほぼ確定で、こちらはまたもや「待てど暮らせど」になりそうな予感である。
以前から「なんで18歳以下だけ?」と不満の声が続出していたが、今回もネットでは冷ややかかつネガティブな反応が圧倒的だ。「大学生の方がよっぽどお金がかかるんですけど」という実情を訴える声や、「手続きなんて、役所がまたパンクしそう」と不安視する声、「まあ5万ぽっきりで何ができるかって話」「なんせコロナ禍の初動がアベノマスク配りだったしね」など政府の対応に対して皮肉めいた声も。
筆者は給付金の対象となる子供が2人いるため、合計20万相当いただけそうだ。しかし、頭の中では「クーポン“は”使わなきゃ」という考えが強い。クーポンはお金とちがって、「使わなければ意味がないもの」という認識だからだ。しかし、コロナ禍で夫婦ともにボーナスカットor減額された世帯や、住宅ローンや各種保険の支払いなどを考えると、現金で支給される10万は「パーッと使わなきゃ」なんて気分にはとてもじゃないけれどならない。と書くと子どものいない人たちや対象外の子どもがいるご家庭から反感をかってしまいそうだが、いっそ全部クーポンにしてくれた方が経済は回ったかもしれない。ただ、それでは家計は苦しいままだが…。
となると、どうしても今回の給付金には焼け石に水感が否めない。「もっと根本的な対策が必要なのでは」と経済や政治に詳しくない一国民の筆者でも思うが、我らニッポンのえらいさんたちは、そのところどうお考えなのだろうか。
参照元:中学生以下に現金5万円、年内に支給へ…コロナ対策予備費から7311億円の支出決定【読売新聞オンライン】