日々、目まぐるしく変化して生活の利便性や娯楽性を高めてくれるインターネットサービスだが、SNSはとくに身近なサービスだと言える。メッセージの送受信や通話ができるアプリなどは、すでに電話やメールに代わるインフラであり、家族や友人とのコミュニケーションに欠かせない存在だ。一方で、不特定多数とつながれてしまうSNSにはリスクもある。そのような中、中高生のスマホやSNSの利用に関するアンケート結果が公表された。
中学1年生までに、6割近くがSNSデビュー
学習管理アプリ「Studyplus(スタディプラス)」を提供するスタディプラス株式会社は、アプリを利用する中学1年生から高校3年生のユーザーを対象に「通学とスマートフォン・SNS利用に関するアンケート」を実施した。期間は2022年4月18〜19日の2日間で、1,869人から回答を得ることができたという。
アンケートによると、現在の中高生がSNSデビューした時期は、「小学校入学前から中学1年生」までの間と回答した人が全体の約6割にあたる59.7%となった。はじめはリアルな友人との交流や家族との連絡手段を目的とする人が多いようで、実際にSNSを利用している人の97.4%が「LINEを利用している」と回答している。
あわせて利用率が高いのが「YouTube」で、全体の92.6%が利用。「インスタグラム」の69.3%や「ツイッター」の52.5%、「TikTok」の28%と続き、トップ2が90%以上と、非常に高い利用率を維持していることが明らかとなった。
アンケートの「各SNSで持っているアカウント数を教えてください」という項目では、中高生のアカウント事情も明らかになった。利用率が高かったYouTubeは、アカウントが1個だという人は72.0%にのぼった。YouTubeはアカウントを作成しなくても、ほぼすべての動画を視聴できるためか、複数アカウントを利用する「複アカ」勢はそこまで多くないようだ。
一方で、アカウント作成が利用の前提になる「インスタグラム」や「ツイッター」に関しては、いずれも複数のアカウントを持っている人が半数以上を占めている。投稿内容が写真や文章といったより性格の見えるものとなるためか、「リア垢、本垢、勉強垢、裏垢、病み垢、なり垢、活動垢など」「本垢、裏垢、サブ垢、ポケモン垢、勉強垢、学校の生徒会の垢」など、趣味や人間関係など投稿内容によって使い分けているとのことだ。
このように幼いころから密接にSNSと関わる子どもたちだが、「1番よく使うSNSで得た情報を、どの程度信頼できると思いますか?」という質問に対しては、50.4%が「信頼できる」とも「できない」とも言わない中立の立場を取っているという結果になった。
親しみのある媒体に依存せず、本人たちなりに情報の見極めを行なっている姿勢は、大人も見習いたい部分だろう。クローズドで心配にもなる中高生たちのSNS事情だが、意外としっかりしているのかもしれない。
出典元:Studyplusは→こちら
※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)