「SAN値」とは、精神的ダメージ・正気度の指標を意味する言葉です。「クトゥルフ神話」がモチーフの「クトゥルフの呼び声(クトゥルフ神話TRPG)」で登場するパラメーターが由来。精神的ショックを受けたとき「俺のSAN値が削られた」のように使います。本記事では、SAN値の意味や使い方、クトゥルフ神話TRPGの進め方などを解説します。
「SAN値」は「精神的ダメージの指標」| 下がるとどうなる?
「SAN値」は精神的ダメージの指標で、キャラクターが精神的ショックを受けたときに下がります。HPは肉体的ダメージの指標として有名ですが、それの精神版だと考えると分かりやすいでしょう。
「SAN値」を使った例文
「SAN値」を使った例文を3例ご紹介します。
・親父に就職しろと言われて、SAN値がゼロになった
・さっき部長に怒られて、俺のSAN値が限界に近い
・あのホラー動画のせいで、SAN値が削られまくった
メンタルがキツいときに、ネガティブな意味で使うのが基本です。
クトゥルフ神話TRPGにおける「SAN値」| クトゥルフ神話TRPGの独自指標
クトゥルフ神話TRPGでは、下記7つの基本能力にパラメーターを割り振ります。ちなみに数値は「3D6(6面ダイス3個)」もしくは「2D6+6(6面ダイス2個に6を足す)」で決めることがほどんど。
・STR(筋力)
・CON(頑強さ)
・SIZ(体格)
・INT(知性)
・POW(精神力)
・DEX(敏捷性)
・CHA(魅力)もしくはAPP(外見)
上記7つの基本能力に加えて重要なのが「SAN」です。初期値は「POW」に5を掛けたもので最大値は99。STRなど他のTRPGでもよくある指標に加えて、精神的ダメージを示すSAN値があることで独特のゲーム性になっています。
クトゥルフ神話TRPGの進め方 | シナリオとダイスロールが重要
クトゥルフ神話TRPGは、ネット上などに公開されている「シナリオ」に沿って進めます。シナリオはゲームのストーリーや世界のことで、クトゥルフ神話をモチーフにしたものを選びます。前述したように、ゲームはKPとPLが「セッション」を交えて進めます。
SANチェックは2段階のダイスロールで行います。まず1D100でダイスロールし、出目が現在のSAN値以下なら「成功」、SAN値より大きければ「失敗」となります。先ほどの成否に応じてSAN値を減らしますが、減らす量はシナリオに「0/1D6」などの形で記載されています。「0/1D6」は成功時はゼロ・失敗時は「1D6の出目だけ減らす」という意味です。
(クトゥルフ神話TRPG向けダイスロールは→こちら)
まとめ
「SAN値」という言葉の意味や、その由来となった「クトゥルフ神話TRPG」の基本的な遊び方をご紹介しました。筆者はTRPGが好きなので、SAN値という言葉を日常で使うことがあります。例えば「SAN値がヤバいから休みたい」などです。現実世界のことをゲームの表現に置き換えることで、メンタルのショックが少しマシになるような気がします!