「LINE」の引き継ぎに失敗しないための確認すべき6つの項目

今や日本の国民的SNSとなった「LINE(ライン)」。家族や友だち、会社の同僚などとメッセージをやり取りしている人も多いだろう。だが、スマホを機種変更するときは、LINEの場合は少し注意が必要になる。そこで今回は、機種変更する前に確認しておきたいLINEの引き継ぎに関する、6つのポイントを紹介しよう。

【1】iPhoneとAndroid、異なるOS間では引き継げない項目を事前にチェック!

今や、家族や友だち同士だけなく、ビジネスの現場でも普通に利用されるようになった「LINE(ライン)」。

「LINE for Business」によると、今やLINEの月間利用者数は9,200万人にのぼり、まさに国民的アプリと言える状態である。

●LINE for Business→こちら

そのようなLINEで注意したいのが、スマホの機種変更時における引き継ぎ作業であろう。

実はiPhoneからiPhone、AndoridからAndroidのように同じOS間であれば、ほとんどの設定や履歴、LINEポイント残高などをそのまま引継げるようになっている。AndroidでのLINEアカウント移行については、こちらの記事を参考にしてほしい。

また、iPhoneでのLINEアカウント移行については、こちらの記事が参考になるだろう。

ところが、iPhoneとAndroid間のように異なるOS間では、「通知音の設定」「購入済みのLINEコイン残高」「LINE Outのチャージ済みコールクレジット」「トークルームごとの通知設定(通知ON/OFF)」「15日以上前のトーク履歴」が引継げないのをご存じだろうか?

もし、機種変更でOSの異なるスマホに乗り換えるときは、事前に引継げない項目をしっかり確認しておきたい。

■異なるOS間 (iPhone⇔Androidなど)

【アカウント移行のみで引き継げる項目】
友だちリスト/グループ/自分のプロフィール情報(LINE IDやアイコン)/ステータスメッセージ/アルバム・ノートの情報/LINE VOOMの内容/Keepに保存中のデータ/LINE Pay・LINEポイント残高/LINEスタンププレミアムの利用情報/直近14日間分のトーク履歴

【引き継げない設定】
通知音の設定/購入済みのLINEコイン残高/LINE Outのチャージ済みコールクレジット/トークルームごとの通知設定(通知ON/OFF)/15日以上前のトーク履歴

●LINE「あんぜん引き継ぎガイド」→こちら

LINEのアカウント移行を、異なるOS間で行う場合は引継げない項目が結構あるので、必ず事前に確認しておこう(画像はLINE公式サイトより転載)

【2】引き継ぎ前にLINEアプリのバージョンは最新にしておく

LINEアプリは、常にバージョンアップで不具合を解消したり、新しい機能を追加している。

もし、LINEのバージョンが「12.10」未満だと、QRコードを利用した超簡単な「かんたん引き継ぎ」が利用できないので注意したい。

複雑な操作なして、QRコードで簡単にLINEアカウントを移行できる「かんたん引き継ぎQRコード」機能は、LINEの「設定」にある。Android版とiOS版ともにLINEのバージョン12.10以上でないと使えないぞ!

またバージョン「11.5」未満では、アカウントの引き継ぎそのものができないケースもあるようだ。したがって、機種変更する前に手元にあるスマホのLINEアプリは必ず最新版にアップデートしておきたい。

iPhoneでLINEアプリのバージョンを確認するには、まず「App Store」でLINEの最新バージョンがどうなっているか確認(左写真)。その後、LINEアプリを開き「ホーム」タブにある歯車アイコンをタップしよう(右写真)

LINEの「設定」画面が開くのでいちばん下の「LINEについて」を押す(左写真)。「現在のバージョン」に表記されている数値が、先ほど確認した「App Store」と同じであれば最新版だということになる(右写真)

【3】スマホ本体のOSのバージョンも最新に!

アナタはスマホのOSを最新の状態にアップデートしているだろうか?

スマホのOSのアップデートは、新機能が追加されているだけでなく、不具合を解消するためでもあるので、常に最新のバージョンにアップデートしておくのが賢明だ。

LINEアプリも、OS上で正常に動くよう設定されているため、iPhoneならiOSのバージョンが「10」未満、Androidスマホの場合はバージョン「5」未満だと、LINEの引き継ぎができない。

さすがに、そこまで古いスマホを今でも使っている人はほとんどいないと思うが、念のため自分のスマホのOSのバージョンを確認し、最新バージョンにアップデートしておこう。

スマホのOSは常に最新版にしておこう。2022年7月現在、iOSは「15.5」、Androidは「13」がリリースされている。機種変更する際は必ずOSを最新にしておこう

機種変更して、新しいスマホにLINEを引き継ぐ場合、LINEの基本情報に登録された電話番号やメールアドレス、パスワードなどが必要になる。

元のスマホのLINEアプリを開いて、まずは登録していない情報がないか? 登録している情報が正しいか(パスワードを忘れてないか)? といったことを再度確認をしよう。

もし、間違っている、登録し忘れている項目があったら、このタミングで更新しておくのがベストだろう。

iPhoneでLINEの登録情報の確認するには、LINEアプリのホームタブの歯車アイコンをタップして「アカウント」を押す(左写真)。次に、基本情報に登録されている内容に漏れがないかチェックしよう(右写真)

【5】トーク履歴をバックアップしておく

スマホを機種変更するとき、忘れてしまいがちなのがLINEのトーク履歴のバックアップだ。

バックアップを取らずアカウント移行作業をしてしまうと、一見トークの内容が新しい機種に引き継がれていると勘違いしてしまいそうだが、実は直近14日分のトーク履歴しか残っていない。

つまり、これまでのトーク履歴をすべて移行するには、バックアップが欠かせないのである。

iPhoneの場合は「iCloud Drive(アイクラウド ドライブ」に、Androidスマホの場合は「Googleドライブ」にトーク履歴をバックアップしてからLINEのアカウント移行を実行すれば安心だ。

iPhoneでLINEのトーク履歴のバックアップするには、まず「設定」から端末名を選び「iCloud」を押す(左写真)。次に、「iCloud Drive」をオン(有効)にしよう(右写真)。すでに有効になっているなら次の手順に進めばいい

iCloudでバックアップを取りたい項目を選ぶが、「iCloud」が無料で使えるのは5GBまで。写真や動画などを加えると容量を超過するかもしれないので、今回はLINEのみを有効にした(左写真)。次にLINEアプリを起動し、ホームタブから歯車アイコンをタップしよう(右写真)

「設定」画面が開くので「トークのバックアップ」を押す(左写真)。「今すぐバックアップ」を押すとトーク履歴のバックアップが始まる(右写真)

【6】電話番号が変わるときは要注意!

基本的にLINEは電話番号と紐づけられているので、もし、MNPを行わずに新規契約して電話番号が変わってしまう場合は要注意!

LINEの引き継ぎをする前に、必ず、現在使用しているスマホのLINEアカウントで、新しい電話番号に変更しておこう。

実は、以前のLINEアプリでは電話番号の変更が非常に面倒だったが、引き継ぎ方法が刷新され、今ではアプリ内の設定で簡単に電話番号の登録変更ができるようになっている。詳しい手順についてはこちらで確認してほしい。

これまで使っていたスマホのLINEアプリを開き、「アカウント」をタップ(左写真)。続いて「電話番号」の項目を押して、新しい電話番号に変更しよう(右写真)

まとめ

いかがだろうか? LINEの最新バージョンではQRコードで簡単にアカウントを引き継げる「かんたん引き継ぎQRコード」が利用できるようになっている。

これによって、かつてのような複雑な操作をしなくても、機種変更時はLINEのアカウントをサクッと引き継げるようになっているのだ。これは、同じOS同士でも、AndroidとiPhoneのように異なるOS間でも利用可能となっている。

ただし、大切なトーク履歴に関しては、やはり万一のことを考えて、移行手続きをする前にしっかりバックアップしておくべきだろう。

※サムネイル画像(Image:sickmoose / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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