流行語「飛ぶぞ」の意味は「最高(ハイになる)」!なぜZ世代に流行ったのかも解説

若者世代だけでなく、多くの人に使われる「飛ぶぞ」という流行語。

「飛ぶぞ」の発祥は、2018年5月27日放送回の『相席食堂』(ABCテレビ)。ゲスト出演した元プロレスラーの長州力さんがロケ先で食べたソフトほたて貝柱のおいしさに感動し、同行していたスタッフに『食ってみな、飛ぶぞ』と勧めたのが始まりです。使いやすさとワードの力の強さからすぐに広まり、大ブームとなりました

「最高(ハイになる)」という意味で使われる「飛ぶぞ」。今回は意味や用例、またZ世代を中心に言葉が広まった背景を解説します。

「飛ぶぞ」の意味は「最高(ハイになる)」| 「食ってみな、飛ぶぞ」が基本形

「飛ぶぞ」は発祥の経緯もあり、基本的に食べ物に対して使われることが多い言葉です。

「意識が飛ぶほどやばいおいしさ」を周りに伝える時、誰かに食べ物を勧める際などにぜひ使ってみましょう

「○○してみな、飛ぶぞ」が応用形

応用として、食べ物だけでなく、お気に入りのアイテムやコンテンツなどを「○○してみな、飛ぶぞ」とおすすめするのもいいでしょう。

面白い映画やアーティストのほか、サウナや温泉などさまざまなおすすめのモノに対し「飛ぶぞ」は使用可能。勧めるものに合わせ、音楽なら「聞いてみな」、映画なら「観てみな」など表現を変えるといいでしょう

「チルい」も流行 | 「飛ぶぞ=ハイになる」「chill out =チル」

「飛ぶぞ」がハイな表現である一方、真逆の意味を持つ「チル」という言葉もZ世代の間では流行しています。 

チルは、英語の chill(チル)もしくはchill out(チルアウト)を語源とするワードで、「のんびり」「癒し」「落ち着き」などリラックスした状態を表わします。SNSではのんびりとした時間を過ごしていることをアピールしつつ、ハッシュタグで「#チル」などをつけて投稿するのが主流です

友人同士や恋人同士の間での「チルしない?」という誘いは、「ゆっくりした時間を過ごそう」という意味になります。また、「チルい映画が見たい」「チル日はサウナで過ごす」など幅広いシーンで使用可能です。

Z世代のキーワードは「チル&ミー」 | チルだからこそ勧めるときは強い言葉で

「飛ぶぞ(ハイになる)」と「チルい」の対比は、Z世代のライフスタイルを考えるうえで、興味深いキーワードです。

マーケティングアナリストの原田曜平氏が提唱する、Z世代を表わす概念に「チル&ミー」 があります。「チル&ミー」と評されるZ世代の特徴は以下の通り。

・「チル」=のんびりしたり落ち着いている
・「ミー」=SNSがより身近で自己承認欲求や発信欲求が高い。

基本的にはのんびり、おっとりしているZ世代。他人に対する競争心は高くはありません。しかし、自分がいいと思ったものを対面やSNSで発信したいという潜在的欲求は強いもの。

だからこそ「飛ぶぞ(ハイになる)」という強烈な言葉は、他人に何かを勧めるときに面白く使いやすいため、Z世代にハマったのではないかと筆者は考えます。
のんびりしているZ世代だからこそ、わざと大げさな言葉で「おすすめ」したいという遊び心も働いているのではないでしょうか。

まとめ

人に何かをおすすめしたいときに使いやすい「飛ぶぞ」という言葉。流行語になっているからこそ、それほど「おいしい」「面白い」「楽しい」ことが分かりやすく伝えることが可能。「飛ぶぞ」というワードを出すだけでひと笑いも取れる、便利な言葉です。

オトナライフ編集部
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