たまに見かけるアカウントを「BAN」された!「垢バン」された! どういう意味?

SNSやソーシャルゲームをやっていると、たまに“アカウントがBANされた!”とか、“垢バン(BAN)された”という言葉を見かけます。でも、これっていったい何のことなのでしょうか? そこで今回は、アカウントのBANや垢バンの意味を解説し、その結果どうなってしまうのかについて、詳しく解説します。

「アカウントBAN」や「垢バン」ってどういう意味?

TwitterやInstagramなどのSNSや、TikTokやYouTubeといった動画投稿サービス、あるいはチャット機能のあるオンラインゲームなどを楽しんでいる人なら、一度は“アカウントがBANされた”とか“垢バン(BAN)”という言葉を見かけたことがあるでしょう。

でも、アカウントがBANされた(垢バン)って、いったい何のことなのでしょうか? 

まず、「アカウント」は言うまでもなくSNSやオンラインゲームを利用するための「ID(メルアドなど)」のことです。パスワードでログイン(サインイン)することで、そのサービスが利用できるようになります。

次に、「BAN(バン)」は英語で“禁止”を表します。つまり“アカウントがBANされた”は「アカウントの使用が禁止された」という意味になるわけです。

ちなみに“垢”は、ネットのスラングで「アカウント」の略称のことですので、垢バンもまったく同じ意味で使われています。

(Image:PixieMe / Shutterstock.com)

アカウントのBANとは、「自分のアカウントが使用禁止になる」こと。略して「垢バン」とも呼ばれている

アカウントがBANされるといったいどうなるの?

普通にSNSやゲームを利用しているのに、いきなりアカウントがBANされることはありません。そのサービスの利用規約に違反したり、繰り返し迷惑行為をした場合にアカウントがBANされることになります。

それでは、実際にアカウントがBANされてしまうと、どうなってしまうのでしょうか? 

多くの人は、垢バンされると「アカウントが凍結されてSNSやオンラインゲームにログインできなくなってしまう」と思いがちですが、実はサービスごとに垢バンにはいくつかの段階があります。

たとえば、Twitterの場合はいきなり凍結されるわけではなく、「警告」→「一時凍結」→「永久凍結」という段階を踏んでいきます。

何かしら違反行為があると、最初は「警告」を受け、ログインは可能でも投稿ができない状態になります。ただし、警告をされたツイートを修正したり削除して申請すれば、解除してもらえる場合があります。

警告を無視して修正や削除しなかったり、過去に警告を受けたアカウントで同じようなルール違反をした場合は「一時凍結」を受けます。これは、Twitter本社に異議申し立てして認められなければ解除されません。

そして、ルール違反を繰り返した人はもっとも重い「永久凍結」となります。これは、その名の通り永久にそのアカウントが使えなくなるほか、所持している別アカウントもすべて凍結になります。

もちろん、新規のアカウント作成もできなくなりますので、Twitterをまったく利用できなくなる非常に厳しいものです。

●Twitter「強制的対応の適用レベルと適用範囲」は→こちら
●Twitter「アカウントの凍結について」は→こちら

Twitterでは最悪の場合「アカウントの凍結」が行われるが、そこに至るまではいくつかの段階がある。したがって、「永久凍結」が本当の意味での垢バンということになる(画像はTwitter公式サイトより転載)

オンラインゲームにおける「垢バン」とは?

次に、ゲームにおける「垢バン」がどうなるのか紹介しましょう。ここでは、現在、世界でもっともプレイ人口の多いFPS(ファースト・パーソン・シューティング)である『APEX LEGENDS』を例に確認してみます。

『APEX LEGENDS』を運営しているEA GAMESでは、「垢バン」の段階を「停止」と「禁止」の2種類としています。

まず、「停止」は軽い違反を繰り返したり、利用規約に反した行動をした人に課されるものです。ゲームのアカウントが一時的に禁止されますが、一定期間が過ぎると停止は解除され、それ以降は普通にプレイできます。

停止処分を受けたのに、その後も違反行為を繰り返していると「禁止」となり、今度は永久にアカウントの使用が禁止されます。

ただし、重大な規約違反を犯した人は一発で禁止処分を受けることがあり、新たなアカウントを作ることもできなくなります。

●EA GAMES「EAの禁止と停止の仕組み」は→こちら

EA GAMESでは、同社が配信しているゲームはすべてアカウントが連結されているので、どれかひとつのゲームで「垢バン」されると、ほかのゲームもすべてプレイできなくなる(画像はEA GAMES公式サイトより転載)

どんなことをすると「垢バン」されるの?

そもそも、SNSやゲームでどんなことをするとアカウントがBANされるのでしょうか?

まず、Twitterでは他人を誹謗中傷したりニセ情報、わいせつな画像などを拡散する、あるいは他人になりすましたり、著作権や登録商標を侵害したツイートをすると垢バンされます。

また、Twitterの規約には年齢制限があり、13歳以上でないと利用できません。たとえば、Twitterのアカウントを入力するときに生年月日を間違えて13歳未満としてしまうと、垢バンされてしまいます。

●Twitterルールは→こちら

『APEX LEGENDS』では、垢バンにつながる迷惑行為を以下の4種類に定めています。

まず、「チート行為」は外部ツールを使ってゲームを有利に進めたり、不正なプレイをすることを言います。銃の照準が勝手に合うツールや、壁をすり抜けるツール、移動速度を上げるツールなどがあります。

次に「ゲームプレイの妨害」は、ゲーム開始してすぐに放置する、敵に情報を伝える、破壊行為をするといった行為が対象となります。

「ハラスメント/脅迫」はチャットやボイスチャットで誹謗中傷をしたり、特定のプレイヤーにストーキング行為をしたりといった行動になります。

「不適切なコンテンツ」は、ゲームにふさわしくない名前を付ける、スパム行為をチャットで繰り返す、性的な言葉をチャットで連呼するといった行為となります。

最近では「初心者狩り」と呼ばれる行為も垢バンの対象となっていますので注意しましょう。これは、わざと低いランクに入ってキル数と呼ばれるポイントを稼ぐ行為のことです。

なお、『APEX LEGENDS』では、迷惑行為をするプレーヤーを通報する機能があります。複数の人から通報されたプレーヤーは垢バンの対象となります。

●EA GAMES「プレイヤーの不正行為、迷惑行為、嫌がらせを報告する」は→こちら

まとめ

いかがでしょうか?「垢バン」をされる人は、ルール違反を繰り返したり他人に迷惑行為を行う人です。

SNSやゲームを普通に楽しんでいる人なら、ほとんど垢バンの対象となることはありませんが、まったく意図せず他人を傷つけてしまうこともあり得ますので、とくにSNSでの発言には注意しましょう。

※画像は一部編集部で加工しています

いしばしいちろう
編集・ライター。20年以上、某ゲーム雑誌の編集部に所属。ゲームやパソコン、カメラ、鉄道などが得意分野だが、フリーになってからはコスプレイヤーの撮影にハマったあげく、最近はVTuberにどっぷり浸かっている。

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