イーロン・マスク氏が買収して以来、なにかと機能変更が行われ、そのたびに世間を騒がせているTwitter。2023年7月1日からツイートの閲覧制限がかけられ、乗り換え先探しが加速する動きも。そのようななか、Instagram やFacebookで知られる米Meta社が新しいSNS「Threads(スレッズ)」のリリース予定している。今回は、Threadsや他にTwitterの競合サービス候補として挙がるSNSについて紹介しよう。
Instagramのテキストベースの会話アプリ「Threads」とは
2023年7月3日(米現地時間)、Meta社はiPhoneのアプリストア「App Store」にThreadsの予約ページを公開した。リリース予定日は同年7月6日となっており、「Instagramのテキストベースの会話アプリ」というキャッチフレーズがついている。App Storeに公開されているスクリーンショットからは、Instagramのアカウントを利用でき、フォロー・フォロワーも連携も可能。なお、Android版のリリース日は7月5日現在では未定だが、近日公開されるものと考えられる。
しかし本来、TwitterとInstagramは両方のアカウントを持っていても、違う内容を投稿したり、フォローするアカウントをわけたりと、それぞれのSNSで住みわけをしているユーザーも多く、”ツイ廃”と呼ばれるTwitterのヘビーユーザーほどその傾向は高い。はたして、ツイ廃はThreadsに乗り換えるのか、画像投稿を主にしているInstagramユーザーがテキストベースの投稿を好むのか、いささか疑問だ。
Twitterの乗り換え先、有力候補は?
では、Twitterに近い短文テキストベースのSNSで乗り換え先として、注目を集めているものはあるのだろうか。
2021年に登場し成長を続けていた「Mastodon(マストドン)」は今回の閲覧制限の騒ぎで、一気にユーザー数が増加した。フォローしたりされたりの他のユーザーとのかかわりや、テキストだけでなく画像や動画を投稿できるなど、機能はほぼTwitterと同じだ。ただし、プログラムがオープンソースで、誰でもMastodonサーバーを立ち上げることができ、ユーザーはそれぞれのサーバーに属する仕組みであることが最大の違いだ。
他にも、2014年にリリースされた日本発の分散型SNS「Misskey」、2021年にTwitter社内プロジェクトから独立した「Bluesky PBLLC」によって開発された「Bluesky」などが有力候補とされている。しかし、これらはまだTwitterに比べて、ユーザー数が格段に少ない。さらに、ユーザー数の急増に耐えられず、一部招待制になったりアカウント登録のメールが遅延したりと発展途上の段階だ。
もはや、Twitterは自治体や企業、マスコミのアカウントなどから情報を得るための社会的インフラだ。そこから完全移行するにはなかなか勇気がいるだろう。そのようななかで、もともと日本でのユーザー数は拮抗し、SNSとしても成熟したInstagramの新サービスは注目だ。しかし、前述のように、Twitterの代わりになれるかどうかは別問題。新たなSNSの一つとして、様子を見ていきたい。
引用元:【Threads, an Instagram app/App Store】
参照元:【TheVerge】