大手IT企業・Metaの傘下であるInstagramが手掛ける新SNS「Threads」は、7月5日のリリース以来急速にユーザー登録者数を伸ばし、1日経過した時点で3000万人に達した。日本では有吉弘行や渡辺直美、本田翼などの従来SNSで膨大なフォロワー数を誇っていた著名人がさっそくアカウントを開設し、多くのユーザーが新SNSの存在を知り登録者数増加に拍車をかけている。世界中のユーザーが新SNSに集い活況を見せるなか、発足間もないサービスゆえに課題も散見している。課題を解決できれば、さらなるサービス向上につながり、ユーザー登録者数の増加が見込まれることは間違いない。いまの「Threads」は課題すらも、成長の肥やしにしそうな勢いだ。
Threads「3000万人」突破は序章?検索機能強化でSNSとしての完成度アップに期待
Threadsは、テキスト主体の無料SNSアプリで、写真や動画も投稿できる。Instagramが手掛ける新SNSは世界100カ国で提供されており、世界的IT企業としての地盤も1日足らずで3000万人を突破する要因になったはずだ。
アプリ画面は白地に黒文字というシンプルなデザインで投稿内容が見やすい。著名人がテストでテキスト、写真、動画を続々と投稿してはフォロワーがコメントを寄せる、という従来SNSのようなコミュニケーションが生まれており、船出は順調そのものだろう。
一方で、Threadsでは「キーワード検索」や「タグ付け」ができないことが課題となっている。TwitterやInstagramに親しんできたユーザーにとっては当たり前であり、スムーズな情報アクセスの必須機能である。今後、課題を解消する機能強化を行うとの情報も出ており、バージョンアップすれば、さらに登録者数は増えることが見込まれる。
Threads人気の背景には「Twitterへの不満」も関係か?
SNSユーザーから好意的に受け入れられている印象を受けるThreadsだが、その背景には、なにかとお騒がせなTwitterの影響もありそうだ。イーロン・マスク氏の買収以降、その手腕を活かして企業体質の抜本的改革に取り組んだだけでなく、Twitter自体のサービス変更にも着手。ただ、Twitter Blueなどの収益につながる施策や、最近の閲覧制限などが積み重なり、ユーザーのロイヤリティ向上には必ずしもつながっていないようだ。
Threadsのシンプルなサービスは、変更につぐ変更が続くTwitterに不満を抱くユーザーに刺さる内容と言える。広告表示などのユーザー満足度を左右する要素の動向が気になるところだが、それ以上に検索機能などのポジティブな要素がどれほど拡充されるのかを楽しみにしたい。
引用元:【Meta】
引用元:【Threads/ザッカーバーグ氏の投稿】
参照元:【ABEMA TIMES】
※サムネイル画像は(Image:「Meta」公式サイトより引用)