TwitterからXに名称が変わってから数カ月経つが、世間は何と呼んでいるだろう。15歳~69歳の男女5000人にXの調査を行ったところ、Xと呼んでいる人は9.1%、Twitterと呼んでいる人は67.7%だということがわかった。新名称があまり浸透していないことがうかがえる。さらに、X(旧Twitter)の利用者で有料化に賛成は13.3%、反対は86.7%とマスク氏には前途多難な結果となっていることがわかった。
「ポスト」を使う人9.3%、「ツイート」を使う人が70.6%と新名称が浸透していない
アメリカの起業家イーロン・マスク氏がTwitterを買収したのが2022年10月。そして2023年7月には、社名をXと変更した。Twitterの象徴だった青い鳥も廃止され、こちらも黒いXに変更された。だが、依然「Twitter」との呼び方を使っている人が多いことが今回の調査でわかった。
MMD研究所が15歳~69歳の男女5000人を対象に「X(旧Twitter)に関する調査」を行ったところ、「X」と呼んでいる人は9.1%、「Twitter」と呼んでいる人は67.7%、どちらも使う人は23.3%だということがわかった。「Xで見たのだけど~」と話しはじめても、相手になんのことか伝わらないような気がする人は多いのではないだろうか。
「ポスト」についても、旧式の「ツイート」を使う人が70.6%で、新式の「ポスト」を使う人が9.3%、どちらも使う人が20.1%でこちらも浸透していないさまがうかがえる。
Xをやめるとすると、他に使うのは「インスタグラム」が40.8%と最多
また、Xの利用者2265人を対象にXの有料化への賛否を聞いたところ、「賛成」が4.6%で「やや賛成」が8.7%と合わせて13.3%で、「反対」が86.7%だった。年代別では、賛成と回答した割合が一番多かったのは20代で17.8%。ついで30代が14.7%、40代が14.3%という結果だった。
さらに、ブロック機能の廃止については「賛成」が8.0%、「やや賛成」が13.3%と合わせて21.4%で、「反対」が78.6%とこちらも反対派が多数だ。年代別で賛成が一番多かったのは20代で24.6%、ついで40代が22.1%、30代が21.3%で20代~40代に賛成が多いのは、さきほどと同じだ。
次に、今後の利用意向を聞くと「今後アクティブに利用したい」が16.1%、「アクティブではないが利用したい」が58.7%で合わせて74.8%、「利用をやめることを検討している」が18.6%、「利用をやめる予定」が6.6%で、合わせて25.2%と4分の3近くの人が利用したいと考えている。
利用をやめる意向がある571人を対象に、他のサービスで代用する意向があるか聞いたとこと、「他のサービスを利用する」とした人が54.1%と半数以上だった。
とすると、気になるのは何を利用するかだが、最も多かったのが「インスタグラム」で40.8%、ついで「YouTube」が25.6%、「Threads」が12.3%だった。
Xに呼び名が変わっても、SNSサービスとしての存在感は依然としてあることは間違いない。ただ、されど名前である。古くからTwitterとして親しんできたユーザーは、このままXに留まり続けるのか、注視が必要そうだ。
出典元:【MMD研究所】
※サムネイル画像(Image:sdx15 / Shutterstock.com)