イーロン・マスク氏は10月30日、「コミュニティノート」がつけられた投稿について、「収益分配の対象外」とすることをX上で発表した。誤解を生む投稿に対する収益分配を制限し、真実を伝える投稿を奨励するとの姿勢である。正当性や悪用リスクに対して賛否両論のあるこのコミュニティノートについてお伝えしていこう。
Xの進化:イーロン・マスク氏が誤情報対策を発表!
イーロン・マスク氏は「情報の正確さを重視するため」と説明している
イーロン・マスク氏は2023年10月30日に、誤解を生む内容の投稿に「コミュニティノート」が付された場合、その投稿の収益分配を除外する、と自身のX(旧Twitter)アカウントで明らかにした。各SNSが誤情報の拡散を防ぐ取り組みを強化する中、Xでは他のユーザーが投稿に有益な背景情報を匿名で付け足せる「コミュニティノート」という機能が存在する。
マスク氏の目的は、誤った情報や誇張表現の投稿に対する収益を削減し、正確な内容の投稿を奨励することだ。不適切な内容への収益を減少させることで、真実の情報伝達を促進したい意向が伺える。同氏はコミュニティノートが悪用されるリスクについても、速やかに対処するとの立場を取っている。Xでは、条件を満たすアカウントの投稿者に対して、広告収益の一部が還元される制度があり、日本のユーザーも7月からこの恩恵を受けている。
コミュニティノート付投稿は収益削減!真実だけが報酬を得る時代へ
イーロン・マスク氏の発表に、あるXユーザーは「そうやって検閲するのです。反対意見を目の敵にするグループがコミュニティノート内で結成されたらどうするのでしょうか?」と反応した。しかし、そのコメントには直ちに「コミュニティノートは、異なる見解を持つユーザー同士の合意があって初めて添付されます」という注釈が追加された。
同氏は、人々がコミュニティノートを悪用して、他者の収益を減少させようとする試みについて、Xの「すべてのコードとデータがオープンソースであるため、悪意ある行為はすぐに露見するだろう」との見方を示した。そのため、不正なコミュニティノートの使用は抑えられるとの立場をとっている。
また、コミュニティノートの機能は公開以来、数回アップデートされている。同じ画像や動画の自動検知機能の追加や、補足情報ソースへのリンクの記載が必須となるなど、より進化し信頼性の向上が図られている。充実したシステムに変化しているコミュニティノートの今後が期待される。
引用元:【「Elon Musk(@elonmusk)」X】
引用元:【X コミュニティノート】
参照元:【TechCrunch】
※サムネイル画像は(Image:「X」公式サイトより引用)