SNSやカメラアプリの普及により、加工した写真を投稿することが当たり前になっている昨今。だが、情報メディア「Appliv(アプリヴ)」が行った10~20代の男女を対象にしたアンケート調査によると、「無加工」の写真を他人と共有する人が一定数いることがわかった。ここでは、Z世代が写真を加工しない理由とともに、写真加工ができないSNS「Be Real」に、どれほど関心が集まっているのか見ていきたい。
「写真を加工しない理由」最も多いのは「面倒に感じた」。一方「自然な様子を共有したい」という声も
株式会社ナイルが運営するウェブメディア「Appliv(アプリヴ)」で、10~20代の男女605人を対象に、無加工写真を共有した理由をたずねたところ、「加工することが面倒に感じたため」(284人)が最も多く、ついで「加工する時間がなかったため(168人)」「加工する技術がないため(131人)」という結果となった。手間や時間がかかる、アプリを使いこなせない、などの理由で無加工の写真を共有している人が多く、加工した写真に嫌悪感を抱いているというわけではなさそうだ。
一方で、1割強の人が「加工写真のトレンドに飽き、自然な様子を共有したいため(70人)」と回答。あえて加工せずに、写真を共有するという若者も一定数いるようだ。
こうした「映えない」写真を共有したいというユーザーから注目を集めているのが、「BeReal」というSNSアプリ。アプリから通知が来たタイミングで、原則2分以内に写真を1度だけアップするルールとなっており、「映える」写真を投稿することが難しくなっている。
「映えない」写真共有SNS「BeReal」に注目が集まる
「BeReal」の利用状況を調べると、「現在使っている」が29.3%、「過去に使っていたが辞めた」が12.1%と、全体の41.4%は使用経験があった。また、「現在使っている」と「これから使ってみたい」14.2%を合わせると、約4割の人が関心を持っていることがわかる。一方、「知らない」と答えた人が27.4%と約3割いた。認知度が高まれば、潜在的な需要があると言えそうだ。
なお、現在「BeReal」を使用している人に理由をたずねたところ、「リアルな自分を見せられるから」「写真加工のプレッシャーから解放されるから」という回答が目立った。SNSでよりよく見せることが当たり前となった今、ありのままに近い自分を見せられる「BeReal」は、これからさらに注目が集まってくるのかもしれない。
出典元:【Appliv(アプリヴ)】
※サムネイル画像(Image:Diego Thomazini / Shutterstock.com)