【シャドウバンとは?】SNSのリーチが減るのは「シャドウバン」のせい?X・インスタ・TikTokまで

SNSをやっていると一度は聞いたことのある人も多い「シャドウバン」という言葉。アカウントがこっそりと制限され、検索から外されることを指します。

シャドウバンはX(旧Twitter)、Instagram、TikTokそれぞれで起こるとされており、SNSで急に投稿へのアクセスがなくなった場合、シャドウバンが原因の可能性があります。

そこでこの記事では、各SNSのシャドウバンで起こることと、解除方法についてご紹介します。

SNSのリーチが減ったのはシャドウバンのせい?

シャドウバンは、SNSプラットフォームがアカウントに対してこっそりと制限をかけることを指します。これにより、投稿が検索に出なくなってしまい、結果的にリーチが減ることになります。

しかし、ユーザーは通知や明確な理由を与えられることはないため、この変更に気づかないことが多いです。

シャドウバンとは「アカウントにこっそり制限をかけられる」こと

SNSでは「アカウント凍結」「ロック」と呼ばれる、アカウントの機能を制限するペナルティがありますが、その場合は、一部機能が使えなくなるなど、制限が明らかです。

一方、シャドウバンはプラットフォーム側から「シャドウバンされています」とは知らされないため、本人もシャドウバンされているとは気づきにくいのが現状。そのため、シャドウバンになる原因や対策方法は、SNSごとに調べる必要があります。

シャドウバンと「アカウント凍結」は何が違うの?

各SNSのシャドウバンとアカウント凍結の違いをご紹介します。

シャドウバンと「アカウント凍結」は何が違うの?1

アカウント凍結は、シャドウバンと違って、アカウントに対して明確に制限を通知します。そのため、アカウント凍結になった理由や対処方法が分かりやすいです。また、アカウント凍結は、一定期間が経過すれば自動的に解除されることが多いです。

シャドウバンとアカウント凍結は、SNSの運営側がアカウントに対して行う制限の方法が異なります。シャドウバンは、アカウントに気づかれないように制限をかけることで、アカウントの活動を抑制します。アカウント凍結は、アカウントに明示的に制限をかけることで、アカウントの違反行為を防止します。

シャドウバンの主な原因

シャドウバンの原因は一般的にはスパム行為、不適切なコンテンツの投稿、botによる自動投稿と言われています。

シャドウバンの主な原因1

しかし、プラットフォーム側がAIによる監視システムを導入していることもあり、この原因に該当していなくても、該当しているとAIが判断した時点でシャドウバンになることも。そのため、繰り返し同じ動作を繰り返し、botと判断されてしまうような紛らわしい行動を避けるのも対策のひとつとなります

シャドウバンされるとどうなる?

シャドウバンされるとどうなるのか、各SNSごとにまとめました。

シャドウバンされるとどうなる?1

結果、「いいね」やコメントが激減し、ポストのエンゲージメントや動画の再生数が伸びなくなってしまいます。

【SNS別】シャドウバンされているかどうかチェックする方法

シャドウバンされているかどうかを確認する方法は、SNSごとに異なります。ここでは、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokの3つのSNSについて、シャドウバンのチェック方法を紹介します。

【X(旧Twitter)】シャドウバンのチェック方法

【X(旧Twitter)】シャドウバンのチェック方法1

X(旧Twitter)では、別のアカウントを使って「from:(自分のユーザー名)」で検索することで、シャドウバンされているかどうか確かめることができます。

【X(旧Twitter)】シャドウバンのチェック方法1

ポストがあるにも関わらず検索に表示されない場合、シャドウバンされていると考えて間違いないでしょう。逆にこのように検索結果に表示されている場合は、シャドウバンされていません

また、ツールを使って確かめることも可能。たとえばShadowBird – Twitter ShadowBan Check (ShadowBird – Twitter ShadowBan Check)はユーザー名を入力するだけでシャドウバンされているかどうか確かめることが可能。

【X(旧Twitter)】シャドウバンのチェック方法2

【1】①「Screen Name」の欄にユーザー名を入力して②「Check」をクリック。【2】緑のチェックマークがついている項目はシャドウバン対象ではありませんが、赤く表示されバツ印がついている項目はシャドウバン対象となっています

【Instagram】シャドウバンのチェック方法

【Instagram】シャドウバンのチェック方法1

Instagramも、ハッシュタグを付けたポストを投稿し、そのハッシュタグを他のアカウントで検索してシャドウバンになっていないかチェックする方法が有効です。なお、効率化のため、他の人が使っていないであろうハッシュタグを使うことをおすすめします。

【Instagram】シャドウバンのチェック方法1

投稿後、別のアカウントでそのハッシュタグを検索します。検索結果に表示されたら、そのアカウントはシャドウバンされていません

なお、アカウントステータスから確認する方法もあります。

【Instagram】シャドウバンのチェック方法2

【1】プロフィール画面の①「三本線」をタップし、【2】表示されたメニューより②「設定とプライバシー」をタップします。【3】③「アカウントステータス」をタップします

【Instagram】シャドウバンのチェック方法3

【4】④「削除済みコンテンツ」と「利用できない機能」をそれぞれタップして開きます。【5】アカウントステータスが確認できました。【6】利用できない機能についても確認できました

【TikTok】シャドウバンのチェック方法

【TikTok】シャドウバンのチェック方法1

TikTokはシャドウバンされているとおすすめに表示されなくなるため、「おすすめ表示への流入数」をチェックすることで、シャドウバンされているかどうかチェックできます。

【TikTok】シャドウバンのチェック方法1

【1】動画を開き、画面右下にある①「・・・」をタップします。【2】②「インサイト」をタップします

【TikTok】シャドウバンのチェック方法2

【3】トラフィックソークより、③おすすめからの流入数を確認できます。おすすめからの流入数が極端に少ない場合、シャドウバンの可能性が高いです

【SNS別】シャドウバンの原因と対策方法

シャドウバンの原因と対策方法は、SNSごとに異なります。そこで、SNS別のシャドウバンの原因と対策方法を紹介します。

【X(旧Twitter)】シャドウバンの原因と対策

X(旧Twitter)のシャドウバンの原因と言われているのが、センシティブな投稿や攻撃的な投稿、自動投稿などです。

X(旧Twitter)でシャドウバンにならないためには、まずセンシティブな投稿や攻撃的な投稿をしないこと。また、そうした投稿をリポストしたり「いいね」したりするのも避けましょう。

なお、実際にはbotを使用していなくても連続して同じ動作を繰り返しているとAIによってbot判定されてしまうので、同じハッシュタグの乱用やフォローを繰り返すなどの行為はやめましょう。

【Instagram】シャドウバンの原因と対策

Instagramのシャドウバンの原因と言われているのも、botを疑われるような行動と不適切な内容の投稿です。

そのため、Instagramのコミュニティガイドラインを守った投稿を行ったり、特定のハッシュタグの乱用、いいねやフォローを連続して行わないようにしましょう。

【TikTok】シャドウバンの原因と対策

TikTokのシャドウバンの原因もほかのSNSと同じように、センシティブな投稿やbotの使用を疑われる行為と言われています。また、2つ以上のデバイスからひとつのアカウントにログインした場合、「乗っ取り」と判断されてシャドウバンが起きてしまうこともあります。

TikTokでシャドウバンを防ぐには、まずコミュニティガイドラインを守ること。また、他の人とアカウントを共有している場合は同時ログインをしないように気を付けましょう。

【SNS別】シャドウバンの解除方法

シャドウバンの解除方法について、それぞれのSNSごとに解説します。

【X(旧Twitter)】シャドウバンの解除方法

X(旧Twitter)では軽めのシャドウバンの場合、24時間~48時間の間、何も操作しないことで解除されることもあります。

一方、重めのシャドウバンの場合、アカウントの信頼性を高めることが大切。問題視されそうなポストや他のSNSのリンクが入ったポストも削除しましょう。また、アカウントに電話番号を紐づけたりすることもアカウントの信頼回復に繋がります。

なお、詳しくは以下の記事で解説しているので参考にしてください。

【Instagram】シャドウバンの解除方法

Instagramのシャドウバンの場合も、コミュニティガイドラインに反しているポストがある場合はすぐに削除することをおすすめします。その上で、24時間〜48時間はポスト、「いいね」を控えるようにしましょう。

それでもシャドウバンが解除されない場合は、アカウントを「プロアカウント」に切り替えて、アカウントステータスから異議申し立てを送ることをおすすめします。

なお、Instagramのシャドウバンについては以下の記事で詳しく解説しています。

【TikTok】シャドウバンの解除方法

TikTokのシャドウバンの場合も、まずは問題投稿を削除しましょう。なお、シャドウバンの解除期間は人によって異なり、1週間~2カ月間ほどバラつきがあります。その間はなるべく投稿しないことをおすすめします。

SNSのシャドウバンについてよくある質問

SNSのシャドウバンに関するよくある疑問と答えをご紹介します。

シャドウバン解除までにどれくらいの時間がかかる?

そもそも各プラットフォームでもシャドウバンの基準自体が公になっていないため、解除までにかかる時間は不明です。軽いシャドウバンの場合、24時間〜48時間で解除されることもあれば、重いシャドウバンで2カ月ほどかかる場合もあります。

シャドウバンされたアカウントを捨てて新規アカウントを作っても大丈夫?

プラットフォームのAIの判断によりますが、IPアドレスが同じ場合、同じ人が新規アカウントを作っただけと判断され、新しく作ったアカウントもシャドウバンされる恐れもあります。

一方、IPアドレスを変更することで、新規アカウントのシャドウバンを回避できることもあります。

まとめ:結局シャドウバンにならないためにはどうすればいいの?

シャドウバンを避けるためには、各SNSプラットフォームのルールとガイドラインに従うことが最も重要。不適切な行為やスパムを避け、信頼のあるアカウントとして認定されることが、シャドウバンを回避する鍵となります。

オトナライフ編集部
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