Xは2024年6月に「いいね」を非公開化。これにより、他のアカウントがつけた「いいね」を確認することが不可に。他のアカウントが投稿したポストに誰が「いいね」したかも分からなくなりました。
こうしてXのいいねが非公開になったことにより、もともとある「ブックマーク機能」との使い分けが分からなくなってしまったXユーザーは少なくないのでは?
そこでこの記事では、非公開化された「いいね」とブックマーク機能の違いや、それぞれの使い方について詳しく解説します。
「いいね」非公開化の背景:アダルトコンテンツを許可する規約変更の影響?
2024年6月に行われた「いいね非公開化」の変更をめぐっては、2024年5月にXがアダルトコンテンツの投稿について条件付きで認める規約変更を行ったことが関連しているのではないかという指摘があります。
これまではユーザーがアダルトコンテンツに「いいね」することに対しプライバシー上の懸念がありましたが、いいね非公開化により、他人に「いいね」がバレなくなったため、アダルトコンテンツの拡散力が高まったという見方ができます。
「いいね」はそのポストに対する文字通り、共感や推奨を意味する行為です。「他の人に見られるかもしれない」として本当に好きなものにいいねできずにいた方も今まで多かったかもしれません。
他の人に見られるリスクが無くなったことで、好きなものに好きなように「いいね」できるようになったという点は好ましい変更かもしれませんね。
非公開化された「いいね」はXのブックマーク機能と何が違う?使い分けは?
非公開されたとはいえ、「いいね」の意味合いそのものが変わったわけではありません。
「いいね」は投稿者に対してオープンに共感をアピールする機能です。そして非公開化後から、よく比較されるようになった「ブックマーク」は自分があとから見返したい投稿を保存しておく機能です。
つまり投稿者に「良いポストだった!」と伝えたいならば「いいね」を使い、あくまで個人的な記録として保存しておくに過ぎないならば「ブックマーク」をするという使い分けをしましょう。
Xにおける「いいね」の役割
「いいね」は投稿に対する共感や支持を示すための機能で、ポストに対する客観的指標としてブックマークより積極的に扱われることが多いです。
「いいね」を多く集めた投稿は、アルゴリズムによって他のユーザーのタイムラインにも表示されやすくなります。また投稿者は「いいね」によって自分の投稿がどれだけ支持されているかを確認できます。
Xにおける「ブックマーク」の役割
一方、ブックマークは投稿を後で見返すために保存する個人的な機能です。ブックマークを追加しても投稿者には通知されず、他のユーザーにも見られることはありません。プライベートに保存しておきたい投稿に対してはブックマークがおすすめです。
Xの「高度な検索」で指標として採用されるのは「いいね」
Xには「高度な検索」という機能があり、ポストを様々な検索条件で絞り込んで探すことができます。そして「高度な検索」機能では、いいね数でポストを絞り込んで検索することが可能です。一方、ブックマーク数では検索できません。
つまり、いいねは非公開にこそされたものの、ポストに対するオープンかつ客観的な評価のひとつであることは確かです。「いいね」はそのポストへの高評価、「ブックマーク」は個人的な保存記録機能であるという使い方は変わらないといえます。
ちなみにXで「いいね」「ブックマーク」は相手に通知されるの?
「いいね」と「ブックマーク」はどちらもユーザーが投稿に対してアクションを起こす機能ですが、通知の仕組みには違いがあります。
非公開化された「いいね」の場合
非公開化されても、投稿者には誰が「いいね」をしたか分かる仕組みになっており、通知をオンにしておけば、「いいね」をされるたびに通知が届きます。
「ブックマーク」の場合
ブックマークはポストの詳細からされた数の確認自体はできますが、誰がブックマークをしたかは投稿者にも通知されません。ブックマークをしたユーザーだけが確認できる機能となっています。
まとめ
Xの「いいね」は非公開化こそされたものの、ポストの投稿者に対してオープンに共感や支持を示すための機能という位置づけは変わっていません。ブックマークは「オープンな共感」を示すための機能ではなく、あくまで個人的な記録に過ぎないため、この両者の違いを理解しておけば、使い分けは簡単です。