Instagram(インスタ)に搭載された「制限機能」とは? 相手に制限したことはバレない?

本来は、楽しいことや嬉しいことを共有するはずのSNS。しかし、ユーザーの中には悪意のある人間も少なからず存在しており、それはしばしば問題となる。
世界で約10億人の利用者数を誇るInstagram(インスタグラム)も例外ではない。そんなInstagramが、世界最大規模のSNSプラットフォームとして取り組んでいるのが「いじめ防止・対策」だ。今回は、Instagramが提供している「いじめ防止・対策機能(=制限機能)」について説明していこう。

Instagram(インスタグラム)が提供している「いじめ防止・対策機能」の概要

(Image:PixieMe / Shutterstock.com)

 Instagram(インスタグラム)の提供している「いじめ防止・対策機能(=制限機能)」の具体的な内容は以下の通りだ。

 

・特定のユーザーに対して制限機能を使用すると、自分の投稿につけられたそのユーザーのコメントが他のユーザー(=第三者)に表示されなくなる。
・制限機能を使用されたユーザーは、自分が制限機能を使用されたことがわからない。
・制限機能を使用されたユーザーからのダイレクトメッセージは、読んでもそのユーザーに既読通知が届かない。

 

「なぜ制限したことが相手に通知されないのか?」という点に関しては、これまでInstagramがおこなってきたいじめ防止・対策のテストが反映されている。
というのも、これまでにもInstagramにはブロックやコメントの非表示といった機能はあった。

 

 しかし、これらの機能はブロックもしくはコメントが非表示になっていることが、された側からもわかってしまう。それが逆に相手を激昂(逆ギレ?)させてしまい、余計にいじめや嫌がらせがエスカレートすることもあったのだ。

 

 そのため、いじめや嫌がらせを受けていても、使いたくても相手を激昂させてしまうのが怖くてブロックやコメント非表示の機能を使えないユーザーが多かったのだ。それがリアルな知り合いであれば尚更である。

 

 こうしたテストによって得られた教訓を反映させて実装されたのが、この「制限機能」というわけである。

 

 もし、あなたが誰かからInstagram上で嫌がらせを受けているのであれば、ぜひこの機能を活用してほしい。

今後、ますます厳しく問われるプラットフォーマーの姿勢

(Image:Natee Meepian / Shutterstock.com)

 SNSの急速な発達と共に、浮き彫りになってきた負の側面。

 

 今後は、どんなサービスであっても、これまで以上に厳しくプラットフォーマーとしての姿勢を問われることは間違いない。

 

 Instagramはいじめ防止・対策以外にも、行き過ぎた承認欲求への歯止めとして、「いいね数を非表示(スマホアプリのみ。ブラウザから、もしくは投稿者本人からは確認可能)」を導入するなど、「よりよいSNSのプラットフォーマーであろう」という姿勢がうかがえる。

 

 ここで紹介したいじめ防止・対策のように、誰しもが安心し、楽しくSNSを使用できる機能が実装されれば、ぜひ本サイトでも紹介したいと思う。

文=ざわみ/フリーライター

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