Twitter(ツイッター)の休眠アカウント削除措置は世界中からの猛抗議により回避された!

米国Twitter(ツイッター)社は、6カ月以上放置されたままのアカウントを、2019年12月11日に一斉削除すると注意喚起を促した。しかし、亡くなった人のアカウントも削除されることに、世界中から抗議が殺到したため、急遽、2019年11月28日に「休眠アカウントの削除はしない」と謝罪する事態に……。今回はこのTwitter社の休眠アカウント削除問題の顛末を報告しよう。

突然2019年12月11日で休眠アカウントを削除すると警告!

(Image:Rizhka Nazar / Shutterstock.com)

 2019年11月27日、米国Twitter社は6カ月以上ログインしていないアカウント所有者に対して、“2019年12月11日までにログインしないとアカウントを削除する”と警告メールを送っていると報道された。もちろん、毎日Twitterでつぶやいている人は何の問題もないし、長期間Twitterにログインしてない人も、12月11日までにログインすれば、そのアカウントは削除されない。
 だが、ここで問題となったのがすでに亡くなっている人のアカウントである。Facebookには亡くなったユーザーのアカウントについては、遺族などの申し出があれば追悼アカウントとして残すことができるが、Twitterにはこのようなシステムがないため、亡くなった著名人などのアカウントもすべて消えてしまうことになるのだ。

(Image:twitter.com)

そもそも、Twitterのルールとポリシーでは、「6カ月間ログインしないとアクティブではないアカウントとして削除される」と明記されている

Twitter社は抗議を受けて休眠アカウント削除を撤回!

 そもそも、Twitterのルールとポリシーにある「運営の痕跡がないアカウントに関するポリシー」では、「アカウントをアクティブな状態に保つには、少なくとも6か月ごとにログインして、ツイートするようにしてください。アクティブでない期間が長期にわたると、アカウントが恒久的に削除される場合があります。」と明記されているので、ユーザーがアカウントを6カ月以上放置していれば、いつ削除されても文句は言えない。しかし、今回のようにいきなり大規模に休眠アカウントを削除されると、亡くなった著名人などのアカウントもすべて削除されるため、世界中から抗議が殺到したのである。
 そこでTwitter社は2019年11月28日、公式ツイートで「これが故人のアカウントに与える影響について聞いたことがあります。これは私たちにとってはミスでした。ユーザーがアカウントを記念するための新しい方法を作成するまで、非アクティブなアカウントは削除しません。」と表明。結局、Twitter社は、故人のアカウントを追悼するシステムを確立するまでは今回の措置は保留することになったのだ。

(Image:twitter.com)

世界中から抗議を受け、Twitter社は2019年11月28日、公式ツイートで「休眠アカウントの削除を保留し、故人のアカウントを追悼できるシステムを作る」と表明した

●Twitter「運営の痕跡がないアカウントに関するポリシー」(公式)は→こちら

●ツイッター(公式)は→こちら

文=すずきあきら/フリーライター

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