今さら聞けない「アップルウォッチのLINE」はどれくらい便利なのか、使い心地は?

2016年の登場から8年が経過したアップルウォッチ(Apple Watch)。登場当初から「便利な使い方の例」としてしばしば挙げられるアプリがLINEです。運転中やランニング中にパッとメッセージを確認し、音声入力で手短に返信するといった使い方が想定されます。

とはいえ「アップルウォッチでLINEを使うのはそもそも便利なのか」「画面が小さすぎるのではないか、スマホでLINEを見れば十分ではないのか」「通知はどんな感じで確認できるの?」など疑問を感じている方もいるでしょう。そこで「アップルウォッチのLINEはどんな感じで使えるのか」を、実際の写真とセットでご紹介します。

【1】通知の受け取り・通知内容の確認:通知の確認方法

Apple Watch版のLINEでは、iPhoneでログインしているLINEアカウントの新着メッセージの通知を確認可能。

(筆者撮影)

LINEが届くとApple Watchが軽く振動し、LINEが届いたことを知らせてくれます。なお通知が確認できるのは、Apple WatchにペアリングされたiPhoneが近くにあるときのみ。たとえば胸ポケットにiPhoneを入れた上で、自転車に乗っている際などはApple Watch側でLINEを見るといった使い方になるでしょう。

【2】LINEのメッセージ内容の確認

上で確認した「新着メッセージがあります」という通知をタップすると、メッセージの内容を確認することが可能。

(筆者撮影)

通常のメッセージはもちろん、スタンプもApple Watch上の画面で確認できます。

【3】LINEのメッセージの送信

Apple Watchからメッセージを送信することも可能です。

(筆者撮影)

Apple Watchにもキーボードが表示されるため、メッセージをテキストで入力して送信できます。ほかにも、スタンプやボイスメッセージ、画像の送信も可能。なお、定型文を送ることもできます。

たとえば「今どこら辺にいる?」「おっけー!今から向かいます」といったよく使うフレーズは定型文にしておくと、その定型文を中心としたやり取りだけで待ち合わせなどには十分でしょう。

【4】友だち追加:自分のQRコードの表示

Apple Watchの画面上に自分のLINEアカウントのQRコードを表示可能。つまりApple Watchに映したQRコードを読み取ってもらえば、友だち追加ができます。

(筆者撮影)

Apple Watch版のLINEは「通話はできない」など一定の機能制限はありますが、このように「運転中」「サイクリング中」「運動中」などに使うには十分な性能を持っています。

Apple Watch版のLINEでメッセージを送信する方法

通常LINEを使うときは多くの人がキーボード入力をしていますが、Apple Watchは画面が小さいため、打ちにくいというデメリットがあります。

入力自体は可能なものの、画面が小さいため入力しにくいです。そこでおすすめなのが、定型文の送信。「OK」「ありがとう」など、よく使う言葉は定型文として送信できます。

①Apple Watchのトーク画面を下にスクロールすると、②登録した定型文が表示されます。タップで送信できます

なお、定型文はiPhoneのLINEアプリから定型文を10個まで登録・編集することが可能。事前にiPhoneのLINEアプリから登録しておくと便利です。

ほかにもキーボードに表示されているマイクボタンを押せば音声入力もできます。入力された音声はキーボードから編集も可能。さらに手書き機能「スクリブル」や、iPhoneのキーボードで入力した文字を、Apple Watchから送ることも可能です。

Apple Watch版のLINEで「できないこと」は?

Apple Watch版のLINEでは、iPhone版と比べてできないことがいくつかあります。たとえば以下の通り。

・LINE通話
・LINEグループの作成や編集、退出
・LINEのスタンプの購入やダウンロード
・LINEの動画や添付ファイルの閲覧や送信
・LINEの設定の変更
・ユーザーのブロック

総じて「あまり複雑なことはできない」と言えます。あくまでワークアウト中や運転中、移動中などにLINEをパッと使いたいという際に便利なのが「Apple Watch版LINE」です。

Apple Watch版LINEは端末がiPhoneの近くにないとどうなる?

Apple Watch版LINEは、iPhoneとのペアリングによって動作します。

(筆者撮影)

Apple WatchがiPhoneの近くにない場合、CellularモデルならLINEの機能を使うことができます。しかし、GPSモデルの場合はモバイル通信ができなくなるため、LINEは利用不可となります。

一方、iPhoneの電源がオフになっている場合、CellularモデルであってもGPSモデルであっても、LINEの通知が届かなくなります。電源をオフにすると通知を知らせる振動は鳴りません。しかし、届かないのは通知のみ。

意識的にアプリを開けば、メッセージの確認は可能です。また音声通話を相手がかけてきた場合は、Apple Watch側には「Apple Watchではサポートされていないメッセージです。iPhoneでご確認ください」といったメッセージが残ります。

まとめ

Apple Watch版のLINEでは、通知の受け取りやメッセージの送受信などが可能です。しかし、iPhone版と比べてできないことも。また、iPhoneとの連携によって動作するため、iPhoneの状態によっては機能が制限される場合があります。Apple WatchでLINEを使う場合は、その点に注意してください。Apple Watch版のLINEを使って、手軽にコミュニケーションを楽しみましょう。

オトナライフ編集部
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