X(Twitter)のブロックの仕様変更が、2024年10月17日に突如告知されました。実はその直前の9月24日、XのCEOであるイーロン・マスク氏が「Xでブロックした相手も公開アカウントの投稿は閲覧可能になるべき」とXに投稿していたこともあり、一部のXユーザーにとっては「とうとう来たか」という仕様変更でもありました。
では、具体的にブロック機能はどう変更されるのでしょうか。またブロック機能の仕様変更に納得できない場合などに使える「代替SNS」はどれなのでしょうか?
X(Twitter)のブロック機能の仕様が大幅変更
結論から述べると、まもなくXでは「ブロックされた側のアカウントは、ブロック元のアカウントの投稿を閲覧できる」ようになります。
ただし、閲覧できるのはポストのみ。返信、リポストなどのエンゲージメントはできません。従来はXでは相手にブロックされると、相手のポストの閲覧は不可でした。つまりブロックをしても、X上での相手との関係を断ち切ることが難しくなるおそれがあります。
Xでブロックしたら・されたらどうなる?
仕様変更後、Xでブロックした側とされた側の閲覧は以下の通りになります。
ブロックした相手からの閲覧を防ぐには、非公開アカウントへの切り替えが必要となるでしょう。しかし「不特定多数へのポストの公開は継続した上で、悪質なユーザーはブロックしたい」場合の対案は用意されていない形です。
ともとも「ブロックした相手に自分のポストを見られる」可能性はあった
もっともX(Twitter)のユーザー間では「そもそも、ブロックにどの程度の効果があるのか」は時折問題視されることもありました。従来の仕様通りであっても、ブロックした相手が別のアカウントからログインすれば自分のポストを閲覧したり、リプライやリポストすることは可能。
悪質なユーザーと関わりたくない場合には、相手をブロックするだけではなく、自分のポストを非公開にすることがもともと必要でした。
そのため一部のユーザーからは「もともとブロックの効果は薄いのだから、ブロック相手からのポスト閲覧が可でも問題ない」という声もあります。とはいえ「ただでさえ薄いブロックの効果がさらに薄れる」という側面もあるため、やはりブロック機能の変更は歓迎されていないのが現状でしょう。
そこで代替SNSとして注目されているのが「Threads」です。ThreadsはMetaが手掛けるテキストベースSNSでいわば「Instagram版Twitter」。ではThreadsに移行した場合、従来のTwitterに近しいブロックは使えるのでしょうか?
Threadsに移行すると、従来のTwitterと同様のブロック機能は使える?
結論から言えば、Threadsのブロックは「従来のTwitterのブロック」に近しいです。
まずThreadsでブロックをした場合、自動的にお互いのフォローが外れ、フォロワー/フォロー中のリストから双方のアカウントが消えます。
なおかつThreadsでブロックをすると、Instagramでも連動してブロック状態となります。そしてThreadsとInstagramのそれぞれでブロックした相手からは、自分の投稿は閲覧できなくなります。
つまりThreadsでブロックすると、相手から自分の投稿は閲覧不可に。なおかつInstagramにもそのブロックが引き継がれ、連動してブロック状態に。かなり強固なブロックが実現できるため、Xのブロック機能の変更に納得できない方はThreadsに移行するのは一案です。
※サムネイル画像(Image:Anna Markina / Shutterstock.com)