Z世代SNSトレンドグランプリ2024「BeReal.」が1位に“盛り”や“映え”から“自然体”へ【lookey調べ】

2024年の「新語・流行語大賞」の候補となる30のワードが11月5日に発表され話題となっていますが、Z世代の間では何がトレンドになっているのでしょうか。詳細を見ていきましょう。

「コンテンツ部門」1位は、リアルを共有するSNSアプリ「BeReal.」

コンテンツ部門の1位に選ばれたのは、SNSアプリ「BeReal.」。保存した写真も画像の加工も使えないことから、“盛らない”リアルな今が共有できると人気のアプリです(「lookey」調べ)

企業向けSNSマーケティング支援を中心としたビジネス展開をするテテマーチ株式会社のZ世代マーケ研究室「lookey(ルーキー)」は、19歳〜23歳のZ世代500名を対象に、2024年のSNSトレンドについて「インフルエンサー部門」「タレント部門」「コンテンツ部門」「スポット部門」「グルメ部門」の5部門に分けてアンケート調査を実施しました。

まずは「コンテンツ部門」を見ていきましょう。1位に選ばれたのは、2020年にフランスでリリースされたアプリ「BeReal.」。アプリに通知が送られてきたら2分以内に写真を撮ってシェアしなければならず、保存している画像を使用したり、加工したりすることができないことから、本当にリアルな様子を共有できるとZ世代を中心に大ヒットしているアプリです。

これまでSNS上では“盛る”や“映える”といった要素が注目されてきましたが、「BeReal.」は“等身大の友人”などを見ることができるため、人気を博しているのかもしれません。

2位には、「Bling-Bang-Bang-Born」がランクイン。テレビアニメ「マッシュル-MASHLE-」のオープニングテーマとして書き下ろされた、Creepy Nutsの楽曲で、独特のサビとテンポの良いリズムが爆発的にヒットし、TikTokでは「Bling-Bang-Bang-Born」を使用した動画の総再生回数が5億回を超えています。

3位に選ばれた「猫ミーム」は、クスッと笑えるエピソードやあるあるネタを、SNSでバズった猫の画像や動画を素材にして作った日常生活再現動画です。猫の素材が絶妙に喜怒哀楽を表現しており、シリアスなストーリーやありふれた日常が楽しく見られるとSNSで大流行しました。

4位には、「お風呂に入るのが面倒」や「メンタル不調」などの理由で入浴やシャワーをキャンセルしてしまうことを指す「風呂キャンセル界隈」が、5位には、タレント部門でもランクインしている「超ときめき♡宣伝部」の楽曲「最上級にかわいいの!」がランクインしています。

「インフルエンサー部門」1位は、SNSの総再生回数が100億回を超えた「こっちのけんと」

Z世代が選んだ2024年のSNSトレンド「インフルエンサー部門」1位は、「はいよろこんで」で大ブレイクした「こっちのけんと」でした(「lookey」調べ)

続いて「インフルエンサー部門」をチェック。1位に選ばれたのは「こっちのけんと」でした。俳優・菅田将暉の弟で、マルチクリエイターのこっちのけんとは、今年5月にリリースした「はいよろこんで」がMVの再生回数1億2000万回を突破し話題となりました。サビの「ギリギリダンス」のフレーズとコミカルなダンスが注目され、有名人がSNSにダンス動画を投稿するなど人気が加速し、SNSの総再生回数も100億回を超えるなど、大ブレイクの年となりました。

2位には、全身の美容整形費用が総額1億円以上と言われている美容整形男子の「アレン様」がランクイン。アレン様がSNSやブログで使う独特な文章表現が「アレン様構文」としてファンを中心にX(旧Twitter)で広がり、人気に火がつきました。

3位は、関西人の夫婦YouTuber「なこなこカップル」。“ユニバで出会った関西人カップル”としてYouTubeを始めた2人は、今年3月に結婚を発表し、10月に入籍を報告して話題を集めました。登録者数は160万人を突破し、アパレルブランドやコスメブランドなどのプロデュースも手掛けるなど、幅広く活躍中です。

4位には、兄と一緒にYouTubeチャンネル「中町兄妹」をやり、個人チャンネルの登録者数も155万人を突破している「中町綾」がランクイン。5位には、小学校1年生からの幼馴染で大親友であるNICOとRIHOの「平成フラミンゴ」が選ばれています。

インフルエンサー部門では、親しみやすいキャラクターの中にも個性が光り、Z世代の共感を集めている人物が選ばれているという印象です。

Z世代の間で流行した今年のトレンド。中でも注目したいのは「コンテンツ部門」で1位に輝いた「BeReal.」です。ありのままの写真を投稿/閲覧する同アプリが人気を集めていることから、“盛る”“映える”というこれまでの風潮が変わりつつあるのかもしれません。

出典元:【テテマーチ株式会社】

※サムネイル画像(Image:pcruciatti / Shutterstock.com)

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