実名性のSNSツールという特性上、実生活にも影響しやすいフェイスブック。そんなフェイスブックのアカウントは、中の人が亡くなった場合どうなるのだろうか?実は、フェイスブックには個人を追悼アカウントへ移行する仕組みや、生前に自分が死亡した場合アカウントをどうするのか指定できる仕組みがある。この記事では、そうした仕組みをまとめて紹介していく。
亡くなった方のアカウントは「追悼アカウントへ移行」または「削除される」の2パターン
亡くなった方のフェイスブックは、
・追悼アカウントへの移行
・削除される
の2パターンがある。
追悼アカウントとは、亡くなった方の家族や友人がその人との思い出をシェアするための場所であり、以下のような特徴がある。
・プロフィールには「追悼」の文字が表示される
・アカウントのプライバシー設定に応じて投稿のシェアができる
・過去に投稿したコンテンツはそのまま見ることができる
・ログインできなくなる
・「知り合いかも」「誕生日」「広告」などの公開スペースには表示されなくなる
自分が亡くなったあとどうするかは、生前に決めることができる
自身が亡くなったあとに追悼アカウントへの移行するのか、それともアカウントを削除するのかは生前に設定しておくことができる。手順は以下の通り。
1:フェイスブックホーム画面の右上にある「▼」をクリックする
2:「設定」を選択する
3:「追悼アカウントの設定」をクリックする
4:友達を追悼アカウント管理人に設定する、もしくは「自分が亡くなった後にアカウントが削除されることをリクエストすることができます」→「死後に削除」をクリックする
なお、追悼アカウントの管理人にできることとできないことは以下の通りだ。
<できること>
・投稿を固定する
・プロフィールやカバーの写真を更新する
・アカウントの削除を要請する
・故人が投稿したコンテンツをコピーもしくはダウンロードできる
<できないこと>
・故人のアカウントにログインする
・故人に届いたメッセージを読む
・故人の友達を削除したり、新しく友達リクエストを送信したりする(友達承認は可能)
たとえ故人であってもプライバシーはしっかり守られる、というわけだ。なお、追悼アカウント管理人の設定は20歳以上でないとできない。
フェイスブックは実名が前提ということもあり、さまざまな死亡後の設定を生前におこなえるのが特徴的だ。設定はとても簡単なため、フェイスブックを利用している人はぜひこの機会に設定をしておくことをおすすめする。