えっ! これじゃ意味無いの!? スタンプで隠したつもりの画像をSNSに投稿するリスクとは

あなたはSNSなどでどのような投稿をしているだろうか。日常で何気なく感じたことなどをつぶやく程度なら問題無いのだが、もし自分や家族、友人・知人の姿を撮った画像をアップしているとしたら注意が必要だ。そしてそれは、近年の技術の発展により「スタンプで隠してあるから大丈夫」とも言い切れないレベルになってきているのだ。
今回は、スタンプで隠しきれない個人情報の流出リスクについてお伝えしていきたい。

その情報、本当にスタンプで隠せてる?

旅行等でも記念写真を撮ることは多いが、そのままネット上にアップするのは要注意だ

 近年SNSを見ていると、非常に多くの人物画像を見ることができる。仲間内で集まった際の集合写真や、家族持ちであれば子どもの成長を収めた記念写真も少なくない。嬉しかった思い出を写真に収めて、その嬉しさをその場にいた以外の仲間とも共有したいという気持ちは多くの人が理解できることだろう。また最近は投稿する画像にスタンプ等の加工を施せるSNSも多く、人の顔をスタンプで隠して個人が特定できる情報を載せないようにと配慮されている投稿もよく見かけることができる。

 誰もが閲覧可能なネット上に画像をアップする際のネットリテラシーとしては、スタンプで顔を隠すのは正しい行動だ。しかし「それで十分なのか」という点では、十分とは言い切れない現状もある。
 人気画像加工アプリの「SNOW スノー」で、加工後の画像を加工前に近い状態に戻す技術が開発されたりと、近年は画像加工の技術だけでなく加工を元に戻す技術の研究も重ねられているのだ。少なくとも今はまだ世間一般には広まっていないが、今後そうした技術が完成し世の中に出回らない、という確証はない。そのときには、これまでスタンプつきで投稿していた画像全てが、個人情報漏洩のリスクとなり得るだろう。

2020年はネット上の誹謗中傷問題も大きな話題となった

 また、そうした高度な技術を利用せずとも、画像に写る建物等の風景から日頃の行動範囲が絞りこまれ居住地が特定されてしまうケースや、顔はスタンプで隠していても鏡やガラスに反射して写りこんだ顔が見えてしまっていた、といったケースも少なからず存在する。
 そこに近年有名人だけでなく一般人をターゲットとした事例も増えている“炎上”が加わると、敵意や悪意を持った人々が個人情報を特定しネットでの誹謗中傷や現実での嫌がらせにつながることもある。そうした想定外の悪意に晒されないためにも、日頃からネットへの投稿には注意が必要なのだ。

 一度ネットの世界に出回ってしまった情報は完全に消すことが難しく、“デジタルタトゥー”とも呼ばれて近年問題視されてきている。あなたも「スタンプで隠したから大丈夫」と安心せずに、人が写る画像の投稿には慎重になったりアカウントを鍵垢にしたりと、自らできる対策には注意を払ってみてはいかがだろうか。

参照元:子どもの顔に「スタンプ」を張ってSNS投稿、本当に安全といえる?【大人んサー】

オトナライフ編集部
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