Twitterで、フォローした人にお金を払える課金システム「Super Follow(スーパーフォロー)」機能が検討されていることが明らかになった。Super Followされた人は、お金を払ってくれた人に特典を提供することができる。Twitterとしては初の試みとなり、SNSを通してクリエイティブ活動をするユーザーが収益化できるしくみに注力する姿勢か。
新機能「Super Follow」で好きなクリエイターを応援
Twitterが2月25日、投資家向けのイベントで現在検討中の新機能を発表した。そのひとつがSuper Followと呼ばれる有料フォローシステムだ。たとえばTwitterで作品を発表しているクリエイターは少なくないが、ユーザーはお金を払ってクリエイターの活動を応援できるようになる。支援を行ったユーザーはサポーターバッジと呼ばれる認証がもらえるほか、クリエイターから特典コンテンツやニュースレターの購読といったサービスを受けられるなどの特権が得られるというしくみだ。
こういったパトロンサービスは、他の媒体でもすでに存在している。街中でパフォーマンスを披露するストリートミュージシャンや大道芸人が観客にお金を投げ入れてもらうイメージから「投げ銭システム」という呼び方もされ、YouTubeの投げ銭機能にあたるのが「Super Chat(スーパーチャット)」だ。Super Chatで投げ銭をすると、ライブチャットや動画公開時にチャット欄で自分のメッセージを目立たせる権利が得られる。ほかにも、ブログ形式のnote(ノート)、ファンレターと一緒に投げ銭ができるofuse(オフセ)、ライブ配信サービスSHOWROOM(ショールーム)などでも同等のサービスがある。
YouTubeの場合、Super Chatを利用するクリエイター側となるためには条件があるなどサービスによって運営方法はさまざまだが、そこにTwitterも参入するとなれば新しい可能性がひらけそうだ。
新たな機能の発表に期待が高まる一方、Super Followが月額という定額制を掲げていることに対して「スーパーフォローじゃなくて、“スーパーいいね”みたいに少額の投げ銭のほうが応援しやすい」「このツイートのおかげで問題が解決した、みたいなときに送りたい」など、ツイート単位での投げ銭を望む声もある。機能としてはいまだ検討の段階で、導入時期も発表されていないため、Super Followがどのようなかたちでリリースされるのかは未定だ。
Twitterはすでにアーティストやクリエイターにとって、自身の活動を発信するために欠かすことのできないツールとなっている。これまではフォロワーが多くても直接的に収益化することはできなかったが、このしくみが導入されればTwitterだけで生計を立てられる人も出てくるかもしれない。YouTuberならぬ、プロのTwitterer(ツイッタラー)が生まれる日も遠くはないかも?
参照元:オレ、Twitterで食べていこうと思うんだ。収益化システム「Super Follow」登場へ【GIZMODO】
※サムネイル画像(Image:Nopparat Khokthong / Shutterstock.com)