SNS内でも強力なシェアを誇る「インスタグラム」が、最近注目を集めている音声SNS「クラブハウス（Clubhouse）」に対抗しているとも思える音声チャット機能となるグループライブストリーミングの強化を試みている。インスタグラムは、最大4人のユーザーがライブ番組を配信できる「ライブルーム機能」を導入予定だと3月1日にアナウンスした。これまでは最大2人までとしていた参加人数を4人に増やし、日本を含む世界各国でロールアウト中。クラブハウスに対抗する姿勢を構えている。Twitterにもクラブハウスのような音声チャット感覚でフォロワーに気軽にトークを聴かせることができる音声チャット「スペース」機能を追加。クラブハウスが下火になった今のタイミングを狙ったマーケティング戦略か。
ライブトークショーやインタビューに最適
（Image:Koshiro K / Shutterstock.com） 当初の勢いダウンのクラブハウス。競合他社の動向をうかがい合うSNSのシェア争いは今後も続きそうな予感
2017年から2人でのライブ配信が可能となっていたインスタグラム。ライブルーム機能を使えば、インタビューやライブトークショーのほか、ミュージシャン同士のジャムセッションの場としても重宝できる。ライブ配信にはコミュニティ・ガイドラインに違反し、アクセス拒否された人は視聴できない安全な仕様に。今後は不適切な投稿は除外できるような「モデレーション機能」の追加も検討しているようだ。
ライブ配信への参加人数が増えることによって、ますます利用シーンの幅が広がるライブルーム機能。音声のみに特化したクラブハウスよりも、もともとの利用スタイルからプラスαでの新機能となるため、音声SNSに手を出してこなかったユーザーに響きそうだ。
（Image:Ned Snowman / Shutterstock.com） スペース機能は、4月からリリース予定？
インスタグラムだけでなく、ツイッターも音声チャットブームにあやかり、クラブハウスのような機能を追加。4月には早くもサービスを開始する予定だ。最近のツイッターアプリのアップデートにはスペース機能の追加とのアナウンスが。現状は一部のユーザーのみ利用可能となっており、新規で音声チャットを開始できない。スペース機能はインスタグラムのライブルーム機能よりも参加人数が多く、最大10人。会話ができるだけでなく、絵文字の送受信やタイムラインの画像表示、DMが可能となっているほか、リアルタイムで翻訳もしてくれる画期的な機能も搭載されている。
クラブハウスの問題が指摘され下火になった今、信頼性のある大手が今後も続々参入していくのではないか。SNSの新機能に注目が集まる。
参照元：インスタ、こんどはクラブハウスっぽい新機能を出しそう【GIZMODO】
※サムネイル画像（Image:Koshiro K / Shutterstock.com）
