GoogleアカウントやLINE、Twitter、Amazon、楽天、各種のアカウント所持率に関する調査が行われた。そのなかで複数アカウントの所持者数について調べた結果、Googleアカウントが最も複数アカウントを持つユーザーが多いと判明。しかし割合で見れば、TwitterやインスタなどSNSユーザーほど複数アカウント所持者が目立つことが分かった。SNSの沼は深いということだろうか。
複数アカウント所有者が多いSNSサービス
NTTドコモのモバイル社会研究所が、2021年1月にICT(情報通信技術)サービスに関連の深いアカウントの所有状況について調査を行なった。対象となったサービスはGoogle、LINE、Yahoo! JAPAN、楽天、Amazon、Twitter、Apple、インスタグラムの8つだ。
所有率はGoogleアカウントが最も高く、次にLINE、Yahoo! JAPANが続く結果となった。これらのアカウントは10代から70代までどの世代でも所有率が高く、メールやメッセージサービスなど連絡手段のひとつとしてアカウントを取得している状況がうかがえる。Twitter、インスタグラムなどのSNSアカウントは全体の所有数こそ少ないものの、若い世代ほど所有数が多い。とくに、15〜29歳の女性のSNSアカウントの所有率は抜きん出て高かった。
1つのサービスの中で複数アカウントを所有しているかという問いには、TwitterとインスタグラムがトップのGoogleに並ぶの所有率の高さを見せている。Twitterにおいては4人に1人が複数アカウントを持っているというので驚きだ。
複数アカウントを持つ理由として、Googleアカウントは用途によって使い分けている可能性が考えられる。たとえば、仕事用、プライベート用、オンラインショッピング用といった具合に分けることでメールが散らからず、管理効率が上がるのだ。
一方で、SNSアカウントを分ける理由としては、趣味のジャンル分けをするという用途が多いと考えられている。こちらもある意味「効率化」と言えるかもしれないが、アカウントごとにテーマ分けしてフォローしたり投稿することで、分かりやすく話題に乗れるのだ。趣味ごとに「別垢(別のアカウント)」を作り、好みが似た人とつながっていく感覚は馴染みのない世代には未知の世界かもしれない。
好きな話題を、好きな人たちと、好きな時間にできる場所を複数持っているのだとしたらそこは間違いなく楽しい「沼」だろう。ただし好きで固めた世界は、外の見えない狭い世界とも言える。また、複数アカウントを持つ人の中には表の顔とは違う「裏垢(裏のアカウント)」を作り、モラルを問われそうな言動を繰り返しているケースもある。
楽しい面もあれば、闇を感じることもあるSNS。せっかくならポジティブに使っていきたいものだ。
出典元:10代女性の3人に1人はTwitter、Instagramを3アカウント以上所有【モバイル社会研究所】