LINEにはアプリ上でスポーツやコンサートのチケットを購入できるLINEチケットというサービスがある。この記事では、LINEチケットのLINEの友だちへの分配機能やリセール機能などの特徴や購入方法、利用する上での注意点などの使い方について詳しく解説する。
「LINEチケット」の特徴やメリット6つ
LINEには多くのサービスがあるが、プロスポーツの試合やコンサートや舞台などの公演のチケットが購入できるLINEチケットというサービスもある。チケット販売サービスは他にもある中で、LINEチケットの特徴とメリットについてまずは見ておこう。
【特徴①】LINEを利用していれば会員登録不要
LINEチケットを利用するメリットは、LINEアプリを利用していればチケットを購入するための会員登録は不要である点である。LINEアプリを利用するための電話番号認証で本人確認ができているため、チケット購入のための住所やメールアドレスの登録は不要である。購入のときに氏名の登録以外の登録は特に必要ない点は、手間を省けるメリットだろう。
【特徴②】取り扱いは電子チケットのみ
LINEチケットの特徴は、電子チケットのみを扱っているという点である。他のチケット販売サービスでは、電子チケットだけではなく紙のチケットも選べる場合もあるが、LINEチケットではスマホで表示する電子チケットだけ受け取りできる。スマホだけで紙のチケットがなくて便利だという人にとってはメリットであるが、紙のチケットの半券を手元に残しておきたいという人にはデメリットだろう。
【特徴③】チケット分配機能がある
LINEチケットにはLINEの友だちにチケットを譲ることができるチケット分配機能もある。自分が行けなくなってしまった試合やコンサートのチケットを友だちに分配機能で譲ることもできるし、チケットを2枚購入して誘いたい友だちを誘うこともできる。
LINEで繋がっている友だちにチケットを分配できる機能は、LINEならではの特徴を生かした大きなメリットだろう。
【特徴④】チケットを再販売できるリセール機能がある
チケットを購入したけれども、用事が入って行けなくなった場合には、チケットをLINEチケットの機能を使って再販売できるリセール機能がある。リセール機能が使えるのは、リセール機能対象の試合や公演だけだが、もしも急用で行けなくなったのに、分配機能で譲れる友だちも見つからないときには、チケットを無駄にせずに済む点は大きなメリットだろう。
【特徴⑤】クレジットカードやコンビニなど決済方法が選べる
LINEチケットのメリットは、決済方法が3種類から選べる点である。LINEチケットの決済方法は次の3つから選ぶことができる。
●LINE Pay
●クレジットカード
●コンビニ払い
LINEチケットだけでも3種類の決済方法を選択できる上に、LINE Payを選択すれば銀行口座やATMでのチャージなどさらに入金方法の選択肢が増やせる。多様な決済方法を選択できる点もLINEチケットの特徴である。
【特徴⑥】分からないことはトークから質問できる
LINEチケットを利用するためには、LINEチケットの公式アカウントと友だちになる必要がある。LINEチケットとのトークルームでは、購入したチケットのダウンロードなどだけではなく、質問もできる。
他のチケット販売サービスでは問い合わせ窓口に電話がつながらないなどのデメリットが多い。LINEチケットなら、LINEならではの特徴的な機能で質問がしやすいという点は大きなメリットだろう。
「LINEチケット」の使い方
LINEチケットの具体的な使い方を見ていこう。LINEチケットで実際にチケットを購入して発券する方法と、LINEチケットで自分で購入したチケットを友だちに分配する方法、友だちから分配されたチケットを受け取る方法、行けなくなったチケットをリセールに出す方法といった使い方を詳しく解説する。
【使い方①】購入方法
LINEチケットの購入方法は次の手順で進める。まずはLINEアプリを開き、LINEチケットのページを開く。LINEアプリの中のLINEチケットへのリンクは「ホーム」の「サービス」か、「ウォレット」の「関連サービス」のどちらかにある。どちらにあるかはLINEアプリのバージョンやスマホの機種によって変わるので、使っているスマホのLINEアプリがどちらかを見てみよう。
今回は「ホーム」からアクセスする方法を解説する。
次のページで選択した決済方法ごとの決済が行われる。画面指示に従って支払いを行うとチケットの購入が完了する。
【使い方②】発券方法
購入したチケットを当日発券して入場するまでの使い方を解説する。
チケットの発券が可能になるとLINEで通知が届く。発券できるようになったら「マイチケット」の該当する試合か公演のページに「発券する」のボタンが表示される。「発券する」をタップすると発券できるので事前に発券しておこう。発券が完了したらLINEに通知が届く。
発券しても、開演時間近くにならないとチケットは表示できない。開演時間近くになると、「マイチケット」で「チケットを表示する」のボタンが押せるようになるので押しておく。入場口で表示したチケットをスタッフに見せれば入場できる。
なお、「チケットを表示する」を2回連続でタップしてしまうと「入場済み」に変わってしまうので注意しよう。
【使い方③】分配方法
LINEチケットは友だちに分配できる。友だちに分配する使い方を解説する。
分配できるチケットは、トークのLINEチケットの「マイチケット」の「発券する」のページに「分配する」のボタンが表示される。「分配する」をタップする。すると、LINEに登録されている友だちが表示されて、分配する友だちを選択できる。チケットを分配する友だちを選択して「分配する」をタップする。
分配が完了したら「チケットを渡しました」と表示されるので「確認」をタップする。チケットを渡した相手とのトーク画面が開き、「チケットを送りました」のメッセージが表示される。メッセージの「詳細」をタップすると友だちがチケットの受け取り完了しているかどうかを確認できる。
また、友だちがチケットの受け取りを完了したら「チケットを受け取りました」のメッセージが届く。
【使い方④】分配されたチケットの受け取り方法
友だちが購入したチケットを分配されたときの受け取り方法を解説する。友だちが購入したチケットが分配されたらLINEのトークルームにチケットが分配されたメッセージが届く。メッセージの「詳細」をタップする。
LINEチケットを初めて使う場合には、氏名の登録が求められる。チケットを購入するときと同じように、受け取りだけでも氏名は後から変更するのが難しいので本名で登録しよう。
分配されたチケットの「詳細」に入ると「受け取り」ボタンがあるのでタップする。するとチケットの受け取りが完了する。
【使い方⑤】リセール方法
LINEチケットを購入したけれども行けなくなってしまった場合のリセール方法は次のとおりである。
トークルームの「LINEチケット」の「マイチケット」の「購入」から行けなくなった試合や公演のページを表示する。リセールに出せるチケットであれば、そのページ内に「出品する」というボタンがあるのでタップする。
次のページでリセールに出すチケットの販売価格とリセールに出すための手数料が表示されるので確認する。リセールに出しても大丈夫なら「出品する」をタップする。すると出品が完了する。
複数のチケットを同時にリセールに出す場合には、出品画面で一緒にリセールに出すチケットを選択する。
リセールを利用するときの注意点は、リセールできる期間が限定されているという点と、すべてのチケットがリセール対象ではない点である。対象外や期間外のチケットはリセールできないので注意しよう。
「LINEチケット」における注意点
LINEチケットを利用する上ではいくつかの注意点がある。特に気をつけたい注意点を3つ解説する。
【注意点①】電子チケットのため形に残らない
一つ目の注意点はLINEチケットで購入したチケットは紙の形で残せない点だ。購入したチケットの半券を記念に残しておく人も多い。しかし、LINEチケットで購入したチケットは電子チケットのため形に残らない。どうしても残しておきたい人は、マイチケットの画面をスクショして残すなどの工夫をしよう。
【注意点②】全公演に対応しているとは限らない
2つ目の注意点は、LINEチケットはまだすべての試合や公演、すべての座席に対応しているわけではないという点だ。まだまだ知名度が低く、他のチケット販売サービスと比べると購入できる試合や公演が限定されている。
また、同じ公演でも購入できる座席の位置が限られている場合もある。LINEチケットだけでは購入したい公演のチケットや、気に入った座席が見つからない場合には、他のチケット販売サービスの利用も検討しよう。
【注意点③】当日スマホが使えない場合に備えておく
3つ目の注意点は、LINEチケットのダウンロードができなくなった場合に備えておいたほうが良いという点だ。
LINEチケットはスマホ上に通信機能を使ってチケットをダウンロードする仕組みである。入場するときに発券や受け取りをすればいいと考えていたら、試合や公演当日に通信障害が発生して発券や受け取りができなくなる可能性もある。万が一通信障害が起きる可能性も考えて、事前に対策をしておこう。
当日、チケットの発券や表示ができなくなっても、事前にチケットを表示した画面のスクショがあれば入場できる。名前を確認するための免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書があれば完璧だ。
LINEチケットを利用するときには、万が一の場合に備えて、事前の発券とチケットのスクショ、身分証明書の用意は忘れないようにしよう。
※サムネイル画像(Image:ticket.line.me)