2021年頃から注目を集めている「チューナーレステレビ」。とくに、総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」は、販売を開始したのち、さらに大型のモデルを送り出すなど、売行きも好調である様子が伝わってきている。
今回は、そのようなドンキに続いてチューナーレステレビの大型モデルの販売に動き出した「エディオン」が、チューナーレステレビの販売で優位に立つかもしれない件についてお伝えしていきたい。
エディオン、50V型のチューナーレステレビの販売を開始!
2021年の年末にドンキが発表したのが、テレビチューナーが内蔵されていないチューナーレステレビだ。チューナーがなくテレビが見られないため「設置していてもNHKの受信料を払わなくてよいテレビ」として話題となった。
その後、ドンキに続いて数社がチューナーレステレビの販売を開始。6月には家電量販店「エディオン」も、応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」上でオリジナルのチューナーレステレビ(43V型)の販売を開始していた。
そしてエディオンは8月26日、新たなモデルとして「50V型」を加え、同日から50V型・43V型のチューナーレステレビをエディオングループ全店と、エディオンネットショップで販売開始することを報告した。50V型は59,800円(税込、以下同)、43V型は49,800円となっている。
ドンキとエディオン、人気となるのはどちらのテレビ?
50V型は広いリビングに置いても遜色ない大型テレビと言えるだろう。しかし、同サイズはドンキのラインナップにも含まれており、普通に考えれば先行していたドンキのほうに分があり、エディオンに勝ち目がないようにも思えてしまう。
しかし筆者は、ドンキよりもエディオンのチューナーレステレビのほうが人気になる可能性もある、と考えている。理由はドンキとエディオンの業態の違いだ。
総合ディスカウントストアであるドンキは、多くの客が訪れるものの日用品や雑貨を目当てに来店する人も多く、「テレビを買おう」という客はごく一部に限られてくるはずだ。さらには予算やスペース、既存のテレビとの入れ替えなども必要となってくるため、いくらその場で「チューナーレステレビ、いいな」と思っても、衝動買いをすることはほぼ無いだろう。
一方で、家電量販店のエディオンを訪れる客の中で、新たにテレビの設置を検討するタイミングの客が来店する割合はドンキよりも圧倒的に高いはずだ。新居の家電を揃えに来たときに「チューナーレステレビならNHKの受信料を払わなくていいのか」と、候補として検討する場面は想像に難くない。だからこそ、エディオンが勝る可能性も秘めているのだ。
実際には、ネットショップでの購入などもあるため、ドンキとエディオンのどちらが優位かは一概には言えないだろう。しかし、両者が切磋琢磨することでチューナーレステレビが広く知られるようになれば「チューナーレステレビ」という新たなジャンルとして盛り上がってくるかもしれない。チューナーレステレビの今後に期待したい。
出典元:チューナーレスTV【エディオン】
※サムネイル画像は(Image:「エディオン」公式サイトより引用)