コスパ抜群!SOUNDPEATS「Capsule3 Pro」を実際に使ってみた – ANC対応ワイヤレスイヤホン

格安でも高性能なイヤホンメーカーとして有名なSOUNDPEATS(サウンドピーツ)から、2022年12月26日に、完全ハイレゾ対応ワイヤレスイヤホン「Capsule3 Pro」が発売されました。SOUNDPEATSの最新のスティック型ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)対応モデルということで、編集部ではさっそく実際に視聴してみました。果たしてCapsule3 Proは買いなのでしょうか?

Capsule3 Proは1万円以下で買えるANC対応ハイレゾ・ワイヤレスイヤホン

「SOUNDPEATS(サウンドピーツ)」は、最近Amazonでの販売を中心に存在感を増してきている格安なイヤホンメーカーです。

首からかけて磁石でくっつくBluetoothワイヤードイヤホン「Q30」シリーズが爆発的にヒットしたので、ご存じの方も多いかもしれません。

現在は、完全ワイヤレスイヤホンにも力を入れていて、2022年12月26日に、ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能を搭載したハイレゾ対応の「Capsule3 Pro」が投入されました。

価格はAmazonで8,480円、ノイキャン搭載機としては格安値クラスになります。今回はいち早くこの最新モデルCapsule3 Proを入手して、実際に筆者が使用して評価したいと思います。

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※2022年12月26日~2023年1月2日まで有効

こちらがCapsule3 Pro。フタが開ききった状態からBluetoothの接続が始まるので、一度をペアリング設定を行えばサクッとつながる(筆者撮影)

Capsule3 Proは最大約52時間の長時間使用が可能!

Capsule3 Proは、初代AirPodsのようにイヤーピース部分と細長いパーツが組み合わさった形状です。本体は大きめで大容量バッテリーを搭載していることもあり、本体だけでも約8時間の連続使用が可能です。

さらにケースのバッテリーを利用することで、最大約52時間もの長時間使えるとのこと。丸2日以上バッテリーの心配をしなくていいので、通勤・通学でも使いやすいですね。

イヤホンには細長くつまみやすい部分があるので、耳に入れた後にぐるっと回してベストポジションに安定させやすく、装着感もアップします。さらにイヤーピースがピタッとハマれば遮音性もバッチリでしょう。

実際に筆者がCapsule3 Pro装着してみたところ。イヤホンはつまみやすく、耳に入れたあとベストポジションに安定させやすい(筆者撮影)

Bluetoothのコーデックは、現在の最上位システムであるLDACコーデックに対応しており、日本オーディオ協会の認証を受けたハイレゾ音源にも問題なく対応することが可能です。さらに、左右にタッチコントロールが搭載されているので、視聴中の操作も簡単です。

また、Capsule3 Proはハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、ノイズキャンセル用のマイクは通常のマイクとしても利用可能で、オンラインミーティングなどでも重宝します。

■Capsule3 Proの外観をチェック!

Capsule3 Proのケースは楕円形をやや潰したような形状(上写真)。フタを全開にするとその位置でキープしてくれる。バネが入っているので軽い力で開閉できて、フタを開けると自動で電源が入る(下写真)(筆者撮影)

Capsule3 Proは初代AirPodsのように、イヤーピースと細長い部分が組み合わさった形状。イヤホン自体が大きめなので単体で連続8時間も使用できる(筆者撮影)

Capsule3 Proのタッチセンサーはこの部分になる。操作はシングル、ダブル、トリプルタップと1.5秒、2秒のロングタップの5種類を使い分けられる(筆者撮影)

Capsule3 Proを利用しての第一印象は、ハイレゾ音源の再現度がかなり高いということです。

低音がガツンときて中音も伸びやか。さらに高音が抑え気味のバランスになっており、リズムがはっきりとしたバンドや打ち込み、ゲームやアニメのBGMなどには相性がいいと感じました。

もちろん、ボーカル系音源にも相性がよく、とにかくハイレゾ音源なら音の出どころがどこか分かるほど解像度が高い印象です。

とくに不得意な部分が見当たらないので、オールマイティに聴けるイヤホンということになるでしょう。

また、ノイズキャンセリング機能についてですが、ANCモードにして、実際に地下鉄で使ってみると列車侵入時の轟音がかなり軽減されているのがハッキリ分かります。

無音時には高周波的な高音が少し聞こえるものの、違和感を覚えるほどはありません。

次に窓が開いた列車内で使ってみたところ、車内放送はハッキリ聞こえるのに、風の音がしないという不思議な体験をすることになりました。この風切音低減機能はなかなかハイレベルなものだと実感!

Capsule3 Proの販売価格は8,480円ですが、この価格帯でこのノイキャン性能を備えていることを考えると、かなりコスパのいい商品だと言えます。

なお、Capsule3 Proは専用のアプリと接続することでファームウェアのアップデートが可能となっています。各種機能もアプリで切り替えができるので、自分好みの音色に調整してから使えば、満足度はさらにアップするでしょう。

■専用アプリでイコライザーを設定する手順

専用アプリでイコライザを自動調整できる。まず、アダプティブイコライザーの「詳細」をタップ(左写真)。静かな室内でイヤホンを装着したら、発せられる音を聴いてタップすることで自動調整可能(右写真)

自分でイコライザーを調整する場合は、イコライザー(EQ)カスタマイズの「>」をタップ(左写真)。イコライザーをさわってみよう(右写真)

■専用アプリでゲームモードを設定する手順

ゲームモードをオンにすると「低遅延モード」となる。タップのタイミングがシビアな“音ゲー”では、かなり重宝する機能

■専用アプリでノイズキャンセリングを設定する手順

ノイズキャンセリングは強力な「ANCモード」、「通常モード」、外音も聞こえる「外音取り込みモード」の3つが選択できる。長押しで好みのモードに変更しよう

ワイヤレス充電が可能なら完璧だった!

ここまでCapsule3 Proの素晴らしいポイントをお伝えしてきましたが、少しだけ惜しい点も紹介しておきましょう。

まずはパススルー機能です。「外音取り込みモード」は、外の音も一緒に聞こえるシステムなのですが、あまり機能していません。また、パススルーで外音を聴くと少し音が高くなっています。ここは少し残念なポイントでした。

また、ケースの充電にワイヤレス充電がないのもマイナスポイントです。もし、ワイヤレス充電が可能になっていれば、1万円以下のイヤホンとしては完璧なベストチョイスになっていたでしょう。

最後に、Capsule3 Proにはイヤホンの装着検知機能がないので、耳から外しても再生が止まることはありません。筆者は普段SONY「WF-1000XM4」を愛用していますが、Capsule3 Proの音の止め方に少々あたふたしてしまいました。

さすがに、音質そのものはSONY「WF-1000XM4」と比べるとやや落ちますが、不満と言っても上記の3点ぐらいです。Capsule3 Proは1万円以下という低価格を考えれば、かなりコスパのいいANC搭載イヤホンという評価は変わりはありません。

現状の機種で、初めて低価格のANC搭載イヤホンを体験するなら、Capsule3 Proはコスパに優れたちょうどいい選択になると思います。

Capsule3 Proの充電にはUSB-Type Cを利用する。ワイヤレス充電機能もあれば完璧だったが、1万円以下でそこまで望むのは、さすがにおこがましいかもしれない(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 格安のANC対応ワイヤレスイヤホンといえば、ノイキャンの性能が不安視されがちです。

しかし、今回実際にCapsule3 Proを使ってみたところ、明らかにノイキャン効果を体感できました。しかも、イヤホンとしての基本性能も非常に高く、とくに低音重視派には一度試して欲しいぐらいです。

ANC対応ワイヤレスイヤホンに1万円以上は出したくないけど、できるだけ優秀な製品が欲しいということなら、Capsule3 Proはかなり有力な候補になるでしょう。

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いしばしいちろう
編集・ライター。20年以上、某ゲーム雑誌の編集部に所属。ゲームやパソコン、カメラ、鉄道などが得意分野だが、フリーになってからはコスプレイヤーの撮影にハマったあげく、最近はVTuberにどっぷり浸かっている。

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