テレビといえば、地上波、BS、CSなどのいわゆるテレビ番組を見るための家電だ。しかしこれからは「テレビ番組は見えないがテレビを買う」が主流になるのか。株式会社ニトリがネットコンテンツでの動画視聴を気軽に楽しむことに特化した「43v型 4KチューナーレススマートTV(MST-43-4K)」を、驚きの34,900円(税込)という低価格での販売をスタートした。
同様のスペックのチューナー内蔵型テレビと比べると、思わず二度見するほどの圧倒的安さ!
そもそもチューナーレステレビとは、その名の通りチューナーが搭載されていないテレビのこと。つまり、それ単体では地上波などのテレビ番組を見ることができないテレビだ。「それってテレビなの?」という感じもするが、近年動画配信サービスなどが急速に普及し、ドラマやアニメなど、自分の好みの番組だけを見ることができるようになった。とはいえテレビ番組が見えないことに一抹の不安を抱く人もいるかもしれない。しかし、テレビ番組も見逃し配信サービスがあり、「そういえば最近テレビ番組をリアルタイムで見ていない」という人も多いのでは?
今回発売されたニトリのチューナーレステレビは、Android搭載で、Netflix、Amazonプライム・ビデオ、 YouTubeなどの動画アプリがあらかじめインストールされており、Google Playストアで新たなアプリのインストールも可能だ。また、スマホの動画のミラーリングに必要なChromecast built-inやGoogleスピーカーに対応するGoogleアシスタントボタンも搭載しており、TVに向かって話しかけるだけで簡単に操作できる。また、43型、しかも4K対応、と、ダイナミックな映像を思う存分楽しめるサイズ感と画質もうれしい。さらに何といっても、チューナー内蔵型テレビと比べて、価格はほぼ半額ほど。スペックはもちろんだが、価格が何よりの魅力といっていいだろう。
ニトリのチューナーレステレビ、ライバルはドン・キホーテか?ただしネットでは「ニトリの圧勝」という声も
チューナーレステレビを一躍有名にしたのが、あのドン・キホーテだ。2021年12月自社ブランド「情熱価格」で発売したチューナーレステレビは、ネットから絶賛。そのスペックと価格はいうまでもないが「チューナー非搭載=NHK(日本放送協会)の放送受信料の支払い義務が発生しない」というコンセプトが最大のインパクトだった。NHKの放送受信料は一番お得な12カ月前払いで13,650円(※沖縄県を除く)。あらためて見ると、結構な額である。どうせ13,650円を払うなら「別の動画配信サービスに課金したい」と思う人もいるのでは?
今回ニトリが発売したチューナーレステレビはドン・キホーテとほぼ同スペックで、価格はわずかにニトリの方が安い。「であればニトリが買いかも」という声も。今後ますます進むであろうテレビ番組離れ。スマホ・テレビ・パソコンの役割がどんどん近寄ってきている気もするが、今後それぞれどう差別化されていくのだろうか。
出典元:【ニトリ】
※サムネイル画像は(Image:「株式会社ニトリホールディングス」プレスリリースより引用)