皆さんが現在、お使いのパソコンには、何GBのメモリ容量があるだろうか。一般的にインターネットの閲覧とWordなどのオフィスソフトのみの使用であれば8GB、パソコンでゲームをする場合は16GB、YouTuberのように動画の編集を行う場合は32GB以上あれば、サクサクとした動作が行えるはずだ。
2022年9月15日に投稿された、ひこ@@virii_kさんの「社給PCのメモリを16GBに統一したところ、遅い! とかメモリ不足でExcelが異常終了したなどという、くだらないクレームが一切来なくなりヘルプデスクに平和が訪れたので、ぜひオススメしたい。今期で更新が一巡したので次のターンはもう少し盛りたい♪」というツイートには、1.6万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
社給PCのメモリを16GBに統一したところ、遅い!とかメモリ不足でExcelが異常終了したなどというくだらないクレームが一切来なくなりヘルプデスクに平和が訪れたので是非お勧めしたい。今期で更新が一巡したので次のターンはもう少し盛りたい♪
— ひこ @ 🐿💉💉💉 (@virii_k) September 15, 2022
メモリの役割とは?
そもそも、パソコンにおける「メモリ」とは、一体どのような役割を持つものなのだろうか。知らない方のために念のため説明すると、メモリとは、パソコン内のCPUがさまざまな処理を実行するためにデータを一時的に記憶する場所のことである。
メモリがユーザーの要求した挙動に対して不足すると、作業中にパソコンがフリーズしたり、電源が落ちたりしてしまう。最悪の場合は、動作が重くなりすぎてデータが飛んでしまうこともあるのだ。
実際に投稿者のひこさんは、社給PCのメモリを増やすことで、社内で起きるパソコントラブルがいくつも解決し、ヘルプデスクに平和が訪れたとツイート内で語っている。
最近では、テレワークなどの普及により、ビデオ通話やオンライン会議を行う機会が増えたため、そうしたアプリを使用する場合に、従来のスペックのパソコンを用いると、やはりメモリが不足しがちになってしまう。
メモリは多ければ多いほどよい?
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「会社のPC、スペック高くすると初期費用は少し高くなるのですが、担当者の対応コストと精神的安定を考えると、結果的に割安になるんですよね…」との声や、「Teamsだけでもそこそこ食うしこのご時世16GB欲しいですよねー、職場の8GBなのでたまにストレス感じます」「社内PCのわけわからん異常動作の解決方法はメモリにあったか!たしか8GBだったな」など、社給PCのメモリに関するさまざまな悩みが、リプライ欄には多数、寄せられていた。
こうして書くと、メモリは多ければ多いほどよいようにも感じるが、メモリを大容量にすることには、デメリットももちろんある。メモリは増やせば、それだけ多く出費がかかるため、用途に応じてどれぐらいが必要かを見極めるのが大切だ。
そもそも、使っていないアプリをその都度きちんと閉じるなどしなければ、メモリがいくらあっても動作に負荷がかかりっぱなしになるため、そうした意識を持つことも社員全員に徹底してもらうのがいいだろう。
メモリは時代とともに容量が増えている
時代とともにメモリは容量が増えて高速化し、また価格も徐々に落ち着いてきている。しかし、ITの分野は日進月歩の世界なので、新たなアプリやソフトが登場するたびに、使用するメモリの量も増えつつあるのが現状だ。
今となっては信じられないかもしれないが、30年前の Macintosh Color Classic はメモリが4MBしかなかったのである。それが2000年代の中頃あたりから512MBほどになり、令和の今では一般ユーザー向けのパソコンでも、128GBのメモリを積むことができるようになった。あらためて考えると、とんでもない技術革新である。
今後もさらなる進化が見込まれるので、わかりやすく壊れてはいなくても、オフィスで使用するパソコンに関しては、数年に一度全社的にメモリとスペックの見直しを行うのがいいかもしれない。
パソコンの動作不良に直結する「メモリ不足」。今、皆さんがお使いのパソコンは問題なく動かせているだろうか。
※サムネイル画像(Image:Wachiwit / Shutterstock.com)