皆さんは、普段からよくインターネットを利用するだろうか。一人一台スマホを持つ人が増えた令和の今では、調べものをするのも、自分が情報を発信するのも、最初にインターネットを使うという人がほとんどかもしれない。
2022年12月4日に投稿された、ジョー猫@korenkanさんの「「やたら略称やらジャーゴンを使わない」というのは、インターネットで正気を保つ基本的なテクニックだと思う。」というツイートには、1100件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
「やたら略称やらジャーゴンを使わない」というのは、インターネットで正気を保つ基本的なテクニックだと思う。
— ジョー猫 (@korenkan) December 4, 2022
やたら略称やジャーゴンを使わない!
たしかに、昨今のインターネットにおいて、正気を保つというのは意外と難しいことかもしれない。投稿者のジョー猫さんは、略称やジャーゴンを使わないことで、正気を保つことができるのではないかとツイート内で考察している。
なお、「ジャーゴン」とは、ある特定の分野でしか通じない言い回しのことだ。ざっくり言うと、ネットスラングのようなものである。
正気を保っていない人の割合の方が高いネット上においては、この二つを意識しておくだけで、リアルな世界との乖離が減るはずだ。とは言え、狂気にのまれている人がほとんどの場所では、正気を保つ人の方が逆に狂人扱いされる可能性もなくはない。便利である反面、インターネットはそういう側面も持ち合わせている。
「エコーチャンバー」とは?
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「これは本当で、要するにネット特有の「匿名での言い放ち」みたいなのを、実社会や個人の発言で使うのは、確実にTPOの判断を鈍らせるし、病むと思う」といった鋭い指摘や、「ジャーゴンを多用すると、自動的に「エコーチャンバーの濃度」が上昇しますからね。「同意しあう関係」の外が見えにくくなっていく」といった意見など、リプライ欄にはさまざまなコメントが寄せられていた。
なお、コメントにも出てきた「エコーチャンバー」とは何か?というと、これは自分の考えに近い、都合の良い情報や意見にのみ遭遇する環境に身を置くことで、それが真実であり、正解であると信じ込んでしまうという、SNS特有の現象のことである。
インターネット上には、自分と異なる意見もあるのだが、検索ワードなどは自分で入力するため、情報の取捨選択がユーザーに求められる場面が多い。そのため、必然的に「エコーチャンバーの濃度」が上昇してしまうというわけだ。
インターネットには、便利さゆえの闇もある!
また、コメントの中には「略称やジャーゴン(界隈専門用語、隠語等)は、効率的に「同好の士」を探すのに有効な手法ではありますが、それが閉鎖的・攻撃的な界隈だと、得てして「検索逃れしつつ他者・他集団への陰口・罵倒」のために使われることも多いですね。後述の場合だと、得てして、憎悪や精神的な闇がむき出しになりがちです」といった考察もあり、誹謗中傷などは無視できないネット上の問題として、近年よく取り上げられている。
インターネットは、たしかに便利だが、ユーザー一人ひとりが節度を持って利用しなければいけない。深みにハマりすぎると、考えが極端に偏ってしまったり、最悪の場合は知らず知らずのうちに洗脳されたりもするため、注意が必要だ。
同じ趣味や悩みを持つもの同士が簡単につながり、共感しあえるといった点は非常に素晴らしいが、インターネットには便利さゆえの闇もあるので、気を付けなければいけない。
皆さんもSNSなどを発信する側として利用する際は、今日からなるべく略称やジャーゴンを使わないよう意識してみてはいかだろうか。
※サムネイル画像(Image:BigTunaOnline / Shutterstock.com)