皆さんは、「詐欺サイト」と呼ばれるものをご存じだろうか。詐欺サイトとは、第三者が作った本物そっくりの悪意あるウェブサイトのことである。こうした詐欺サイトに引っかかると、知らぬ間に個人情報などを盗まれたりするので注意が必要だ。
2023年3月5日に投稿された、らっと@ratracer1985さんの「危うく騙されかけた。これは巧妙。」というツイートには、ヤマト運輸株式会社を装った悪質なメールと、そこから誘導される詐欺サイトの画像が添えられていた。この投稿には、1100件以上の「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細とリプライ欄に寄せられたさまざまな反応を皆さんにご紹介したい。
危うく騙されかけた。これは巧妙。 pic.twitter.com/EOCo6ux14Q
— らっと (@ratracer1985) March 5, 2023
巧妙過ぎる偽の詐欺サイト! 誘導の手口とは?
ツイートによると、最初に投稿者のらっとさんのもとへ届いたのは、ヤマト運輸株式会社を装った「お荷物お届けのご案内」というタイトルのメールだったようだ。
メールにはURLが添付されており、こちらを開くと、商品の配送ステータスが書かれた、「ヤマト運輸株式会社」とそっくりな詐欺サイトに飛ぶ。
商品は「発送済み」から「輸送中」となり、順調に配送が進んでいるかのように書かれているが、サイトをスクロールすると、最後に「一部の住所情報が不足しているため、配送中止となりました。」と記載されている。この文言を見ると、多くの人は「早く正しい住所を入力し直さなきゃ!」と焦るはずだ。そして、その不安感に漬け込み、ユーザーを「お客さま情報」の入力画面に誘導するのである。
詐欺サイトには「氏名」「電話番号」「生年月日」「住所」「メールアドレス」などの個人情報を書き込む欄があり、うっかり騙されてしまうと、これらの情報を抜き取られてしまうのだ。サイトの作りが本家をマネしている分、ぱっと見での見わけがつきにくいため、これはかなり悪質といっていいだろう。
詐欺サイトに騙されないためには?
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「自分も以前、似たようなケースで楽天を装った業者にやられてしまったので、それからメールからは開かず公式から開く癖をつけました…w」と、過去に似たような詐欺サイトに引っかかったという声や、「「この度は当店をご利用いただきありがとうございます。ご注文の商品を本日クロネコヤマトで発送いたしました」って、通販ショップがすべきコメントをクロネコヤマトが言っちゃってるのおかしいですね」と、サイトのおかしな文言を見て詐欺だと気が付いたとの声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。
では、このような詐欺サイトに騙されないためには、どうすればいいのだろうか。
メールが来た時、最初にチェックしてほしいのはメールアドレスである。今回のメールも、公式ではありえないような、明らかに怪しいアドレスから発信されているのだ。少しでもおかしいと感じた場合は、スルーするのが吉である。
次に、サイト内の文章をしっかり見直してみてほしい。よく見ると、ところどころ日本語がおかしかったりするのだ。今回の詐欺サイトも、お客様情報の入力欄のページに「再発送しましから、資料を更新してください。」と、脱字のある不自然な文章が書かれている。
ヤマト運輸の公式サイトでも注意喚起を行っている
ヤマト運輸株式会社の名前を使って、怪しい詐欺サイトへと誘導するメールを紹介した今回のツイート。サイトやアプリを利用した荷物の再配達が一般的になった今、読者の皆さんもうっかり引っかからないように、どうか注意してほしい。
この件については、ヤマト運輸の公式サイトでも「ヤマト運輸の名前を装った「迷惑メール・電話」が多発しています。「なりすましサイト」への誘導に十分ご注意ください」と、別途注意喚起を行っている。
ヤマト運輸のサイトでは、実際に届いた偽メールの文面や詐欺サイトなどを例に出し、公式との違いや見わけ方などをさらに詳しく解説してくれているので、普段からスマホで再配達を依頼するという方は、ぜひ、この機会に目を通しておいてはいかがだろうか。
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※サムネイル画像(Image:「らっと(@ratracer1985)」さん提供)※画像は一部編集部で加工しています