イーロン・マスク氏の就任以降、Twitterという名称のみならず、仕様の変更が相次いでいるX(旧Twitter)。クリエイター広告収益分配プログラムの開始などユーザーにとってメリットのある改変は嬉しいが、この度”あまり嬉しくない仕様変更が行われたのではないか?”と、X上で話題になっていることをご存じだろうか。
今回の記事で解説するXの仕様変更は、あくまで確たる証拠があるわけではない。しかしながら、身バレのリスクを徹底的に避けたい方は要チェックだ。
同じWi-Fiを使った人を、Xが「知り合いかも」としてオススメ!?
今回、ご紹介するXの仕様変更に対する疑念は、こちらの内容である。
X(旧Twitter)は匿名で利用することができるSNSで、趣味や日常生活の愚痴などを思うがまま、感じるがままにつぶやいている方が多かったのではないだろうか。しかしながら、今回IPアドレスの検出機能が実装されたことにより、同じWi-Fiを利用した、つまり同じIPアドレスを利用した人同士が「知り合いかも」と表示されるようになった可能性が高いのだ。
職場のWi-Fi、家のWi-Fiを同時間帯に利用した人に仲良くなるようオススメするだなんて、仲人のおばさんもびっくりの世話焼き具合である。推しへの愛を垂れ流している筆者からすると、たまったものではないの一言である。
そもそも、IPアドレスって何?
ここであらめて確認しておきたいのが、IPアドレスに関する知識である。IPアドレスは「インターネット上の住所」という表現にたとえられるように、「このPCやスマホは、このネットワークからアクセスしていますよ」という情報を示す番号だ。固定の通信回線や、1台1台のスマホにもIPアドレスは割り当てられており、「この事件性のある書き込みをしたのは誰か」という調査は、警察が本気を出してIPアドレスをたどれば、すぐにわかる仕組みとなっている。
悪事を企んでなどいない、われわれ一般人にとってはなかなか縁のあるものではないが、今回うわさになっているXの改変に”IPアドレス”が関わってくると、話は別だ。
同時間帯に同IPアドレスを使う人を認識
今回Xが行ったとうわさになっている仕様変更が”IPアドレス検出機能”である。「同じ時間帯に同じWi-Fiを使っている人は、同じ職場で働く仲間や、一緒に暮す家族やパートナーなのでは?」と想像し、「知り合いかも」と教えてくれるのだ。
「さすがはイーロン・マスク……!」と思う方もいるかもしれないが、実はこのIPアドレス検出機能は、FaceBookやInstagramなどではずいぶん前から導入されている仕様。しかもリプライ欄には、そもそも、Twitter時代にもIPアドレス検出機能が短期間搭載されていたとの情報が寄せられていた。
今回、X社が何を目的にこの機能を再実装したのか、そもそも本当に機能を搭載したのかについては明らかになっていないが、「職場や家族の人とXでもつながれば、さらに楽しくなるよ!」と考えているのであれば、「大きな間違いですよ」と伝えたい。少なくとも筆者にとってXアカウントの身バレは、地獄の日々の序章になること間違いなしである。
職場や家族にバレたくない人は、設定変更を急いで!
筆者と同じく、職場の人や家族にXのアカウントがバレるリスクは最小限にとどめたいという方は、こちらの手順に従って、今すぐ設定を変更しよう。
この方法で、確実に身バレを防ぐことができるかは定かではないが、デフォルトでパーソナライズがONになっている状態は、これからも、Xでこっそりとつぶき続けたい方にとって好ましくない状況といえる。アカウントがバレるリスクには、片っ端から対処していくことが吉だ。
匿名で思いを語ることができる”憩いの場”であった旧Twitter。Xへの進化後もツイ廃状態から抜け出せない方は、こまめにX情報をチェックしておこう。
※サムネイル画像(Image:Hadrian / Shutterstock.com)