皆さまは「きかんしゃトーマス」をご存じだろうか。2020年に原作出版75周年を迎えるほど歴史が長いこともあり、ご覧になったことのある方も多いだろう。それでは、「サラリーマントーマス」はどうだろうか。きかんしゃトーマスの公式YouTubeに突如投稿された、「サラリーマントーマス」なるアテフリ動画が、今インターネット上で話題を呼んでいる。
完全に大人向け!?「サラリーマントーマス」
2022年11月17日、「きかんしゃトーマス」の日本公式YouTubeチャンネル「きかんしゃトーマスチャンネル」に、ある動画が投稿された。「きかんしゃトーマス」の12年ぶりフルリニューアルを記念したWEBドラマなのだが…様子がおかしい。
タイトルは「サラリーマントーマス」。サラリーマン役を務める俳優たちが会社らしき場所で演技をしているが音声はすべてトーマスのアニメのもの。話の内容やトーマスたちの会話の音声はそのままに、フリだけを映像でつけた動画、「アテレコ」ならぬ「アテフリ」動画だ。視聴したが、普通に大笑いしてしまった。
第1話は「ソシャゲ沼におちたトーマス」ちなみに「ソシャゲ沼」の上に「あな」とルビが振ってある。原題は「穴におちたトーマス」なのだ。
第1話「ソシャゲ沼(あな)におちたトーマス」
せっかくなので第1話の見所を軽くご紹介しよう。
新入社員サラリーマン・十升(トーマス)は、仕事で徹夜した先輩・後藤(ゴードン)を「くさい」とエレベーター内で揶揄。ここでイイ声のナレーション、「つい最近、ゴードンは汚い溝に落ちたことがあった」。画面上で注釈が入る、「汚い溝…深夜残業のこと」。(意訳が意訳すぎる)
しかし、十升はその日、ソシャゲに夢中でPCにコーヒーをこぼしてしまい、PCが壊れ、そこを社長に見つかる。「もう二度とこんなことしません!」と十升。画面上で注釈が入る、「もう二度としません…なるべくしないようにします」。(なるべくって言っちゃった…)
その後仕事を一からやり直すため徹夜する十升を、後藤は助ける。「生意気でした」と謝る十升に後藤は「オレも前にドジをやった」と慰める。(ここまではいい)またここで注釈が入る、「ドジ…気にしないことにした重大なミス」。(重大なミスのこと「ドジ」って言っちゃった…)
この通り、個人的には注釈が最も楽しいポイントだった。そもそも、十升は上司にくさいって言うなとか、会社で堂々とソシャゲをするなとか、ツッコミどころは他にももちろん山ほどあるのだが。
とは言え第1話では、仲間の大切さを学ぶことができ、子どもだけでなく大人も教訓を得られる内容になっている。時間があれば、ぜひご覧になってみてはいかがだろうか。大人だからこその共感や懐かしみを得られるかもしれない。
●きかんしゃトーマスチャンネルは→こちら
※サムネイル画像は(Image:「株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ」プレスリリースより引用)