どのような質問にも答えてくれる「ChatGPT」が、何かと話題を呼んでいる昨今。その技術を生かし、「2ちゃんねる」の開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏のAIアバターが誕生した。そして、24時間365日、無限に質問に答え続けるという「AIひろゆき」として、16日午後6時から6時間にわたってテスト配信されるYouTubeチャンネルでお披露目されることがわかった。
国内で実在する人物をAIアバター化するのは今回が初めての試み
今回開発されたAIひろゆきは、AI技術を活用し、人が関与することなくすべて自動で質疑応答に答えることができる、ひろゆき氏のAIアバター。実在する人物をAIアバター化するのは、日本国内でははじめての取り組みだという。この取り組みは、AI音声の開発を手掛けるCoeFont社とAI画像生成などの開発を手掛けるAIdeaLab社の共同開発プロジェクト。AIアバターが自動対応するためのテキスト生成は、OpenAIのChatGPTにも使用されているGPT-3を活用しているという。
さらに、「みんなで育てよう最強のAIひろゆき」というプロジェクトも同時開催。ひろゆき氏が普段から答えていそうな質問と答えをセットでフォームから登録して学習量を増やすことで、AIひろゆきが進化。最強のAIアバターへと進化させていくというものだ。現時点でフォームを開いても「AIひろゆきの学習状況 0%」「データなんかねえよ」と表示されるが、当日までにどのような学習データが集まるのか楽しみだ。
AIひろゆきに本物・ひろゆき氏は…「本物と見わけがつくのはあと数年」
AIひろゆきは14日に公式ツイッターを開設。約1分間のデモ動画を掲載している。動画の中では「これからのAIの発展をどう思うか」といった質問にも答えており、ツイッターのユーザーからは「言われなかったら本物だと思ってしまう」という声も。ひろゆき氏本人も「本人と見わけがつくのはあと数年の間かな」とコメントを寄せ、今後のAI技術のさらなる発展を予想しているようだ。
そもそもAIアバターとは、ディープラーニングアルゴリズムを使用して、限りなくリアルな画像や動画を生成する人工知能の一種。SNSで自身の画像をAIに学習させて生成した、アバター画像を載せることが流行したことで一気に知名度が上がった。AIアバターを導入する企業も増えている。とくに接客業では、接客に必要な項目や言語を学習したAIアバターを導入することで人件費の削減や、コミュニケーションの適正化などが期待されている。
一方で、実在の人物のAIアバターに関しては「本物と見わけがつかない」といった声が上がることもあり、犯罪への悪用も懸念されている。AIアバターとの付き合い方も考える必要がありそうだ。
出典元:【AIひろゆき】
引用元:AIひろゆきTwitterは→こちら
※サムネイル画像は(Image:「株式会社CoeFont」プレスリリースより引用)