NetflixやAmazonプライム・ビデオ、U-NEXTなどさまざまな定額制動画配信サービスがある中で、国内ではどのサービスに人気が集まっているのか気になるところ。GEM Partners株式会社では、2023年の動画配信(VOD)市場規模推計と、その後2028年までの市場規模を3つのシナリオで予測した「動画配信(VOD)市場5年間予測(2024-2028年)レポート」を発行しました。そこで今回は、定額制動画配信(SVOD)のサービス別国内市場規模・シェアをはじめたとする調査結果をご紹介します。
定額制動画配信サービスの国内市場規模は推計5054億円
まず、定額制動画配信(SVOD)サービスの国内市場規模を見ていきましょう。2023年の市場規模は推計5054億円となり、前年の4508億円から12.1%増加する結果となりました。過去の市場規模を見てみると、2021年は3222億円、2021年は3862億円となっており年々拡大していることがわかります。コロナ禍でおうち時間を過ごす人が増えたことで、拡大を続けていることが考えられます。
現在、新型コロナウイルスの流行は落ち着いているものの、YouTubeと同様に当たり前の存在となった動画配信サービス。その需要は、今後も広がりを見せていくのではないでしょうか。
サービス別シェアトップは2年連続「Netflix」
次に、定額制動画配信サービスの国内市場における“サービス別シェア”の割合を見ていきましょう。1位となったのは「Netflix」で、21.7%のシェア率となりました。2年連続で割合は減少しているものの、2019年以降5年連続で1位を獲得しています。
2位は15.0%のシェアを獲得した「U-NEXT」です。2022年にAmazonプライム・ビデオを抜いて人気を誇っていましたが、2023年7月以降にParaviとサービス統合したことにより、さらに人気が拡大したと考えられます。
他サービスでは、「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」「dアニメストア」「FOD(FODプレミアム)」が前年よりシェアを拡大しており、来年以降どのような動きをするのか気になるところです。
本調査では定額制動画配信サービスの市場規模は年々拡大していることがわかりました。市場拡大により、現在リリースしているものだけでなく、新しい定額制動画配信サービスが登場することも考えられます。配信動画数や内容、サービスの充実度など、各サービスがどのように差別化を図っていくのか、今後の動向にも目が離せません。
出典元:【GEM Partners株式会社】
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