コロナ禍の在宅時間増加により、動画配信サービスの利用を始めた筆者にとって、今では動画配信サービスが生活必需品のような存在になっているが、動画配信サービスを利用している人々にはどんな傾向があるのだろうか。テレビ放送と動画配信サービスの利用に関する調査結果を紹介しよう。
約3割が動画配信サービスの動画を「ほぼ毎日」視聴
スカパー!は、2024年4月12日~4月15日、テレビ放送とインターネット動画の両方を月1回以上視聴している一都三県(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)の30歳~59歳の男女1000人を対象にインターネット調査を実施し、回答を得た。
「どのくらいの頻度で動画配信サービスを視聴しているか」というアンケートを取ったところ、32.8%が「ほぼ毎日」、14.2%が「週に4~5日」、22%が「週に2~3日」、16.3%が「週に1日」と回答。さらに、テレビ放送視聴頻度別でみると、テレビ放送をほぼ毎日楽しんでいる人の36.8%が動画配信サービスを「ほぼ毎日」視聴していることがわかった。
では、動画配信サービスを楽しむ人は、視聴にどんな機器を使用しているのだろうか。調査結果によると、「スマートフォン」が59.1%と最も高く、次いで「テレビ」が47.9%、「パソコン」が27.5%、「タブレット」が18.2%だという。
動画配信サービスの動画をテレビで視聴していない人(521人)に、その理由を尋ねたところ、26.9%が「テレビ以外の機器で十分」、25.5%が「一人で視聴したい」と回答したようだ。YouTubeなどのSNSで動画を視聴するのが当たり前になりつつあるため、個人の好みや趣味があらわれやすい動画については、個人のスマホなどを利用することにつながっているのだろう。
テレビ視聴がきっかけで動画視聴につながる割合が約6割~7割
各動画配信サービスでは視聴できる作品数が何千とあり、お気に入りの作品に出会うのはなかなか難しいものだ。
現に「動画配信サービスで見たい作品を探すのに苦労すること」が「ある」と回答した人は6割おり、動画配信サービスでは目当ての作品がなかなか見つからないと感じている人が多いようだ。
テレビ視聴や動画配信サービスの利用に関する調査では「自分では気づかないような作品に出会いたい」に74.0%が「そう思う」と回答している。
実際のところ、「テレビ放送で新たな興味を発見」「何気なく見たテレビ放送を定期的に見るようになったこと」「再放送されたドラマやアニメを見て、過去の作品をいっき見したこと」といった経験が多く、テレビ放送をきっかけに気に入った動画に巡り合えた人の割合が高いようだ。
動画配信サービスによって視聴できる作品が異なるため、気になった作品を見たいときに見られないこともあるだろう。配信サービスを横断したレコメンド機能や視聴機能といった新しいサービスの登場を期待したい。
出典元:【スカパーJSAT株式会社/PR TIMES】
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