テレビ番組や動画配信サービスの視聴と同じくらい需要が高まっているYouTubeチャンネル。その需要に伴い、新たにチャンネルを開設するYouTuberも増え、収益方法もクリエイターによってさまざま。今回は、新たにYouTubeを始めたい人のために、広告収入以外でも工夫次第によっては収益を得ることができる新しい機能「スーパーサンクス」「YouTube ショート」を紹介する。
YouTubeって稼げるの?開設直後に待つ“収益化”への壁
テレワークの浸透やライフスタイルの変化により、副業に目を向ける人も増えている。その選択肢の一つとして「YouTube投稿をやってみたい」という人もいるのではないだろうか。YouTubeなどのマーケットリサーチを行うYouTube総研の動画広告市場に関する調査によると、2022年の国内YouTuber市場は579億円規模に達すると予想されており、軌道に乗ればYouTubeだけで生計を立てられる可能性もありそうだ。
一方で、YouTubeを収益化するにはかなり厳しいという意見も。動画視聴時に流れる広告から収益を得るのが一般的だが、YouTubeが定める「YouTube パートナー プログラム」によると「チャンネル登録者数が 1,000 人以上」「総再生時間が直近の 12 カ月間で 4,000 時間以上」などの規定が定められている。また、1再生数につき0.05円~と広告単価も低く、初期段階で収益を得ることは難しいといえるだろう。
このチャンネル開設の初期段階をどう乗り越えるかが、収益化のカギとなるYouTube。ここ最近では、最大60秒のショート動画・YouTube ショートの投稿にYouTubeから報酬が支払われる「YouTube ショート ファンド」や、視聴者が動画に200円から5,000円までの金額を送ることができる、いわゆる投げ銭機能「スーパーサンクス」がスタート。
この2つの方法で、初期段階のチャンネル登録者数が少ない段階でも工夫次第では収益を得ることができるという見方もある。これからYouTubeを始めたい人にとってもハードルが下がり、今後は新しい機能を使いこなして収益を得るクリエイターが増えそうだ。
YouTubeの最大の魅力といえば、自分の都合の良いタイミングで視聴を始められることや、好みのコンテンツを選べること。世界のアクティブユーザー数は22億9,100万人といわれており、今後もユーザーの増加が見込まれている。日本では10代からの支持が圧倒的に多く、MMD研究所が実施した「動画視聴に関する利用実態調査」によると、10代の97.9%が1日に1回はYouTubeを視聴していることが分かっている。
今後ますます需要が高まるYouTube。視聴だけでなく、SNS感覚でYouTubeのチャンネルを開設する若者も増えている。これからYouTubeを始めたいと思っている人は、ライバルが増える前にスーパーサンクス機能やYouTube ショートを活かしたチャンネルを開設してみてはいかがだろう。
参照元:収益化方法が多様化、YouTubeの裏で起こる「クリエイターエコノミー」競争【ビジネス+IT】
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