株式会社ビズヒッツが運営する、ビジネス上の問題解決を考えるメディア・Biz Hitsが、「手取り25万円できついと思うことに関する意識調査」を実施、2021年8月にその結果を発表した。対象は手取りが25万円の男女426人だ。回答者の属性は20~30代が68.7%、40代が22.3%。20歳にとっての手取り25万と、49歳にとっての手取り25万では、その価値がかなり変わってきそうだ。
7位~5位は生活費やローンなどの固定費による理由も目立つ
7位は「生活費を払うと給料が残らない」。「家賃、光熱費、その他固定出費があると、意外とムダ遣いできない」(20代男性)や、「家のローンを払うと、手元のお金が数万円しかないとき」(30代女性)など、マイホームや車のローンなど、一定の固定費を払うと自由に使えるお金が少ないという意見が目立った。
6位は「旅行ができない」。「ひとり一泊二日で9,000円のパック旅行に夫婦で行けないとき」(50代男性)など、年齢層が上であるほど手取り25万のツラさは大きい様子。また、「海外には行けない」という意見もあり、贅沢な旅行は難しいようだ。
5位は「外食ができない」。「外食は贅沢」という価値観の人が多いようで、「収入が高い人から食事に誘われると、出費がかさんでキツイ」という意見もあり、誘われたら一応行きはするものの、懐事情の格差によりじわじわとお財布にボディブローが効いてくるようだ。
4位は「常に予算を気にする」。高価な家電や商品が欲しいと思っても、「生活のことを考えてランクが下がるものを選ばなければいけないときにキツイと感じる」(30代男性)や、「銀歯をセラミックにしたいが金銭的に躊躇してしまう」「バーゲン以外では服が買えない」などの切実な具体例までさまざまな理由が並んだ。
3位は「あまり貯金ができない」。「日常生活ではそこまでキツイことはないが、貯金があまりできない」(30代男性)という意見や、「貯金できる額がかなり少ない」(20代女性)と危機感を持つ意見も多かった。しかし、「貯金ができない」と回答した人のなかでも、月1~3万程度は貯金している人も少なくなかった。もう少し貯金したいが、理想の額には届いていないということだろう。
2位は「イレギュラーな出費への対応」。冠婚葬祭はもちろん、「家族の誕生日がある月やクリスマスシーズン」「子どもの学校行事で出費があるとき」など、家庭と子どもを持つ人たちからは、それ関係の出費が手取り25万ではツライという声も目立った。
見事(?)1位に輝いたのはやっぱりというか当然というか、「欲しいものを買えない」という理由だった。「欲しいブランドがあっても高くて買えないので、プチプラで似たようなものを探しているとき」(30代女性)といったような王道の意見のほか、「貯金に回すと、欲しいものを買えない」という貯金優先の堅実な人もいて、その“買えない”理由はさまざまのようだ。
実は以前オトナライフでは「手取り15万円でキツイと思うこと」ランキングについての記事を掲載した。(前回記事は→こちら)実はこのTOP3の理由が、順番は違えど全く同じということに、筆者は気づいてしまった。
アクセサリーで15万円のものと25万円のものは、相当その質が変わってくるが、手取りで10万という違いは、それほど生活のゆとりに差はつかないのかもしれない。
出典元:【手取り25万円できついと思うことランキング】男女426人アンケート調査【Biz Hits】