楽天モバイル騒動で“棚からぼたもち”の「povo2.0」は申込数2.5倍、業界最大手ahamoに迫る?

“楽天モバイル騒動”の勝者が決定したと言えそうだ。楽天モバイルが、自身のプランの目玉である“0円プラン”の終了を宣言し大きな話題となっているが、そこで伸びてきたのがKDDIの提供する「povo2.0」だ。

今回は、povoが勝者となった理由や、実際に楽天モバイルからpovo2.0に乗り換えた体験記からあれこれポイントをお伝えしていきたい。

“楽天モバイル騒動”でpovo2.0の申込数が倍増!

povoの本人確認業務のパンクも16日には解消されている

povoの本人確認業務のパンクも16日には解消されている(画像は「povo2.0」公式サイトより引用)

楽天モバイルは5月13日、「月間データ利用量1GBまで0円」という破格の料金設定が特徴となっていた「Rakuten UN-LIMIT VI」を6月いっぱいで終了。7月1日からは新たなプラン「Rakuten UN-LIMIT VII」をスタートさせることを発表した。

UN-LIMIT VIIでは最安値が「3GB以下は980円(税込1,078円)」となり、“0円プラン”を目当てに契約していたユーザーからすれば寝耳に水の話だ。発表直後からSNSでも大きな話題となり、「楽天解約」がトレンド入りしたことでも注目を集めた。

楽天モバイルユーザーは7月になると自動的にUN-LIMIT VIIへと切り替わってしまうため、早々に他サービスへと乗り換える人が続出。楽天モバイルの発表の翌日、14日にはpovoが申込みの集中によって本人確認業務がパンクし、17日にもIIJmioで本人確認業務や商品発送業務が遅延していることが発表された。

KDDIの髙橋誠社長は共同通信のインタビューに対し、楽天モバイルの発表以降、povoの申込みが通常時の2.5倍に増えたことを明言している。まさに“棚からぼたもち”(povoでも0円ユーザーの管理コストがかかってはいるのだが)といったところだろうか。

楽天モバイルの“0円終了”と同日には、povo公式が意味深なツイートも

ここでpovoが乗り換え先として選ばれているのは、やはり「基本料0円」という部分が大きいだろう。何かあったときのサブ回線として楽天モバイルを持っていた層としては、“何もないとき”には0円で済むことが重要だ。その点で、4キャリアの中で唯一となった0円設定のあるpovoが選ばれたのは当然の流れと言える。

また、「povoがオンラインで契約を完結できる」ため、手軽に乗り換えられる点も理由のひとつかもしれない。実際に楽天モバイルからpovo2.0へ乗り換えをおこなった記事も参考にしてほしい。

物理SIMを必要としない「eSIM」での契約だったこともあり、「SIMカード」の到着を待つことなく即座に回線を開通することができた。この手軽さがさらに広まれば、今後も申込者を増やすことにつながりそうだ。

くしくも、楽天モバイルの発表と同じ13日にはKDDIの決算会見も行われており、povoの契約数が約120万件に達していることが伝えられていた。新プランの契約数ではドコモの「ahamo」が250万件前後(2月7日の発表より)だとされ一人勝ちの様相を呈しているが、はたして今回の一件でpovoがどこまでシェアを拡大することができるのか。今後も各社の新プランの動向には注目していきたい。

引用元:KDDI「月額0円」継続【一般社団法人共同通信社

※サムネイル画像(Image:Prostock-studio / Shutterstock.com)

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