ドコモの「ahamo(アハモ)」は月20GB+月5分無料通話付で月額2,970円と格安です。しかし、スマホで電話しか使わずWebサイトなどを見ないのであれば、データ通信が月20GBのahamoはかなり割高になってしまいますよね。そこでおすすめしたいのが「格安SIM」です。月3GB以下でいいなら格安SIMのほうが圧倒的に安く利用できるのです。そこで今回は、23年2月時点でお得な月3GB以下の格安SIMがどれなのか解説しましょう。
月3GB以下なら格安SIMのほうがかなり安い!
ここ数年でスマホの料金はずいぶん安くなりました。ドコモの「ahamo(アハモ)」は月20GB+月5分無料通話付で月額2,970円と、従来の大手キャリアの料金と比べると格安です。
でも、ガラケーからスマホに乗り換えて主に電話しか使わず、Webサイトの閲覧はほとんどしないのなら、月3GB以下で十分! 逆に月20GBのahamoはかなり割高になってしまいますよね。
そのような人におすすめしたいのが、月3GB以下の「格安SIM」です。
格安SIM(MVNO)とはドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアから通信回線を借りて、独自のプランを展開する通信事業者のことで、大手キャリアより安いプランを提供しています。
そこで今回は、月3GB以下でお得な格安SIMがどれなのか紹介しますが、auの「povo2.0(ポヴォ)」やソフトバンクの「LINEMO」にも月3GBのプランがありますので、それらとも比較しながら確認してみましょう。
また、後半では月1GB未満で無料通話付きのプランや、回線速度が低速に制限されて無制限になる格安なプランなども紹介します。
■格安SIM料金プラン比較(音声プラン)
メーカー | IIJmio | NUROモバイル | OCN モバイル ONE |
プラン名 | ギガプラン | バリュープラス | 音声対応SIMカード |
回線 | ドコモ/au | ドコモ/au/ソフトバンク | ドコモ |
1GB未満 | 550円 500MB/月10分無料通話付 |
||
1GB | 770円 | ||
2GB | 850円 | ||
3GB | 792円(VS) | 990円 | |
データ追加 | 1GB/220円 | 1GB/550円 | 1GB/550円 |
かけ放題 | 通話定額5分+ | 5分かけ放題 | 10分かけ放題 |
500円 | 490円 | 935円 |
メーカー | 日本通信 | HISモバイル | LINEMO | povo2.0 |
プラン名 | 合理的シンプル290プラン | 自由自在290プラン | ミニプラン | 3GB(30日間) |
回線 | ドコモ | ドコモ | ソフトバンク | au |
1GB未満 | 290円 100MB未満の月 |
|||
1GB | 290円 | 550円 | ||
2GB | 510円 | |||
3GB | 730円 | 770円 | 990円 | 990円(30日間) |
データ追加 | 1GB/220円 | 1GB/200円 | 1GB/550円 | 1GB/390円(7日間) |
かけ放題 | 月70分無料 | 5分かけ放題 | 5分かけ放題 | 5分かけ放題 |
700円 | 500円 | 550円 | 550円 |
※「IIJmio」は「IIJmioひかりのセット割」で月額660円引きが適用可能
※「OCN モバイル ONE」は「OCN光モバイル割」で月額220円引きが適用可能
※「合理的シンプル290プラン」は100GBまで1GB単位で増量できる
※「NUROモバイル」の「VM(5GB)プラン」は3カ月ごとに3GB付与される
※「HISモバイル」は月100MB以下は月額290円になる
※「LINEMO」はLINEがカウントされない「ギガフリー」対応
※「povo2.0」は基本料無料。3GBは30日間のトッピング料金
こちらが、編集部独自調査による格安SIMの月3GB以下のプラン比較表。日本通信の「合理的シンプル290プラン」は月1GBで290円という驚きの低価格を実現。また、月3GBなら「NUROモバイル」や「HISモバイル」もかなり安い(表は編集部独自調査で作成)
月3GBまでなら日本通信「合理的シンプル290プラン」が圧倒的に安い
日本通信は格安SIMの草分け的な存在で、2022年1月に発表した「合理的シンプル290プラン」は、月1GBプランが月額290円という驚くべき安さです。
もし、ガラケーからスマホに乗り換えて、主に電話やメールしか使わないという人には、日本通信の「合理的シンプル290プラン」の月1GBプランがおすすめになります。
基本的に1GB単位100GBまでの従量制になっており、1GBを超えた場合は、自動的に1GBにつき220円でデータ通信量が加算されるシステムです(上限は自分で設定可能)。
そのため月2GBで510円、月3GBで730円という低価格で利用できるようになっています。povo2.0やLINEMOなどが月3GBで月額990円ですから、日本通信のほうが毎月260円も安く利用できる計算になります。
●日本通信「合理的シンプル290プラン」は→こちら
月3GBならHISモバイルやNUROモバイルも負けていない!
月3GBまでは日本通信の「合理的シンプル290プラン」が最安値ですが、月3GBプランに関しては、「HISモバイル」や「NUROモバイル」も負けてはいません。
まず、HISモバイルは旅行会社H.I.Sと日本通信が立ち上げた格安SIMで、日本通信のプランをベースにして、独自に「自由自在290プラン」を展開しています。
そのようなHISモバイル「自由自在290プラン」の月3GBプランは月額770円で、日本通信に次ぐ安さに設定されています。
●HISモバイル(公式)は→こちら
また、ソニーの「NUROモバイル」は「月3GBプラン(VS)」が月額792円と格安でが、実は月5GBの(VM)プランが月額990円とかなりお得です。
povo2.0やLINEMOと同価格なのに2GB以上も多く利用できますので、Webサイトの閲覧やSNSも利用する人ならおすすめです。ぜひ検討してみてください。
●NUROモバイル(公式)は→こちら
もし、ガラケーからスマホに乗り換えて電話しか使わず、Webサイトの閲覧やメールも一切使わないということなら、月1GB未満のプランも候補になります。
まず、HISモバイル「自由自在プラン」は、月100MB未満の月は290円で済むのが特徴となっています。もし、ガラケーからスマホに乗り換えて、電話しか使わない人にはおすすめです。
次に注目したいのが、NTTグループの格安SIM「OCN モバイル ONE」の音声対応SIM(新コース)です。これは、月500MBで月額550円ですが月10分までの無料通話が付いたプランになります。
月10分の通話料は440円ですので、実質500MBのデータ通信量は110円ということになります。しかも、このプランはドコモショップにおいて「エコノミーMVNO」として、店頭でも申し込めるので、ネットが苦手な人におすすめです。
●OCN モバイル ONE(公式)は→こちら
ドコモのエコノミーMVNOとしては、2022年12月から「LIBMO(リブモ)」の取り扱いも始まっています。
このLIBMOを提供するTOKAIコミュニケーションズは、静岡県を中心にエネルギー、建築・不動産、ケーブルテレビ、情報通信サービスなどを提供する会社ですが、ドコモショップではLIBMOの「ゴーゴープラン(月500MB+かけ放題付)」などを申し込むことが可能です。
●LIBMO「ドコモショップでの受付について」は→こちら
このプランの特徴は「5分かけ放題」か「10分かけ放題」に、ドコモショップ特典の「かけほ割」として100円~200円割引く「かけほ割」が適用され、最初の1年間は安く利用できること。
具体的には月500MBの「ゴーゴープラン」で5分かけ放題(通常月額550円)セットにすると、1年間月額990円で利用でき、13カ月目以降は月額1,100円に。
10分かけ放題セット(通常月額770円)は1年間1,100円、13カ月以降は1,320円になります。詳しくはこちらの記事で確認してください。
そもそもスマホで電話やメール、SNS程度しか利用せず、Webサイトをあまり見ないという人は、回線速度が速い必要はありません。
そのような人におすすめしたいのが、関西電力グループのオプテージが提供する「mineo(マイネオ)」の「マイそく」プランです。
「マイそく」は、最大速度を抑えてデータ無制限になるのが特徴で、月~金曜の12~13時に通信速度が制限されますが、最大1.5Mbpsの「スタンダード」が月額990円、最大3Mbpsの「プレミアム」が月額2,200円、最大300kbpsの「ライト」が月額660円で利用できます。
●mineo(公式)は→こちら
また、mineoには2023年2月22日から「マイそく スーパーライト」というプランも追加されます。これは通信速度を32Kbpsに抑えることで月額250円という超低価格を実現したもの。
もし、本当にスマホで電話しかかけないのなら、「マイそく スーパーライト」が最安値になるでしょう。
ちなみに、mineoでは2023年2月2日から「10分通話パック」が追加されました。これは440円分(月10分)の通話料を月額110円で利用できるというサービス。しかも、余った通話は翌月に繰り越されるというものです。
このようなオプションをmineo「マイそく」プランと組み合わせると、スマホの維持費はかなり安くなりますよ。
まとめ
いかがでしょうか? 月1~3GBのプランは、電話やメールがメインであまりWebサイトを見ないという人向けです。
LINEを頻繁に利用する場合は月1GBプランはかなり厳しいですが、日本通信の「合理的シンプル290プラン」なら、月額料金は290円まで下げることが可能です。
また、ドコモの「エコノミーMVNO」はガラケーからスマホに乗り換えた人向けで、月500MB+無料通話付きで月額550円から申し込めます。現在、ドコモのガラケーを使っているなら有力候補となるでしょう。
もし、Webサイトの閲覧はもちろん、スマホでメールもSNSも一切利用せずに本当に電話しか使わないなら、月1GB未満のプランや超低速でデータ通信無制限プランも視野に入ってきます。
とくに、23年2月22日から投入される「マイそく スーパーライト」は、通信速度を32Kbpsに抑えることで、月額250円という超低価格で利用できますので、おそらくこれが最安値となるでしょう。
最後に、通信障害などに備えてサブスマホをもう1回線キープしておきたいということなら、基本料0円で利用できる「povo2.0」がおすすめです。
どうしてもWebサイトを見たいときだけトッピングを購入するスタイルなので、使い方によってはかなりスマホの月額利用料を抑えることができるでしょう。
●pvo2.0(公式)は→こちら