AIが小説やイラストを作成するサービスがSNSで流行するなど、昨今ではAI技術が一般的に活用されるようになっている。もちろんSNSだけでなく、企業でも業務効率化のために注目されているAIサービスは多数、存在しておりその一つが「ChatGPT」だ。今回はChatGPTの概要と、ChatGPTにまつわるアンケート調査について紹介する。
ChatGPTについて、使用経験がある人は14%
ChatGPTとは、OpenAIという米国の企業が開発したAIを用いたチャットサービス。さまざまなテーマの質問に対して、自然な内容・文章で回答してくれるのが特徴だ。使用用途としては質疑応答に加え、文書の生成・翻訳・要約なども可能で、大量の文章を迅速に作成してくれる。そのため作業コストを削減でき、大幅な効率化を図れるだろう。基本的にどのようなテーマに対しても対応できるが、正しくない情報でも“もっともらしく”回答してくるため、最終的には人間による確認が必要になる。
そのようなChatGPTについて、株式会社SheepDogが、20代~40代の経営者や役員を務める男女300人を対象にアンケートを実施した。「ChatGPTというサービスを知っていますか?」という質問に対し、6割の人が「知らない」と回答。サービス内容だけでなく、ChatGPTという名前も知らない人が過半数で、認知度は上がってきてはいるものの、まだ浸透しているとは呼べないようだ。一方、サービス内容まで理解している人はおよそ3割で、14%は実際に使用経験があると回答した。
「知らない」と回答したのは30代が最多でおよそ7割、20代でも5割越え
サービスを「知らない」と回答した人を年代別に見ると、20代が53.33%、30代が67.65%、40代が60.61%と、30代が比較的高いことが判明した。トレンドに敏感な若年層でも認知度は半数にも満たず、30代経営者にいたっては7割近い人がChatGPTを認知していない。IT関係に携わる人であればさすがに理解しているだろうが、まったく違う畑で活躍している人には、それほど耳に入ってこないのかもしれない。
続いて、ChatGPTの使用経験の割合を男女別に見ると、男性は16.67%、女性は12.24%と男性の方が使用率は高いようだ。男性の方がITに携わっている人が多く、最新技術や最適化ツールなどへの関心が高いのかもしれない。とはいえ、今回の調査における4%という差はそれほど大きいわけではないので、性別による関心度の違いが表れているとはいえないだろう。
本調査で、ChatGPTが経営者層にそれほど普及していないことがわかった。ChatGPTは生成される情報に偏りや不正確性が見られるものの、違和感のない日本語の文章を迅速かつ大量に出力することができるため、文章力に自信のない人や作業時間が足りないという人は活用してみるとよいかもしれない。
出典元:【STRATE】
※サムネイル画像(Image:Tada Images / Shutterstock.com)