プライベートやビジネスの場で利用する「iPad」。スマホよりも画面が大きいため、ネットの利用だけでなく動画鑑賞や資料集めといったさまざまなシーンで役立ちますよね。しかし中には「iPad不要」と提唱する人もいるようで、「ビジネスシーンではMacBookを使うし、普段はスマホがあれば十分」といった意見も。そこで今回は「iPadの必要性」について着目していきましょう。
改めてiPadの必要性について考察!
iPadのメリットをおさらい!
そもそもiPadには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
まず最初に挙げられるiPadのメリットは、何と言っても「画面の大きさ」。たとえばiPhone SE(第3世代)のサイズ「約138(高さ)×67mm(幅)」と比較した場合、iPad Pro12.9インチ(第6世代)は「約280(高さ)×214mm(幅)」なので、倍以上も大きさが違います。画面がスマホよりも大きいおかげで、電子書籍や動画、写真、ビジネスの場でよく使用するPDFなどの資料が遥かに見やすいのが魅力です。
また「持ち運びがラク」という点や「机などに置かなくても操作できる」といった点もあるので、好きな場所で資料や動画、画像などを確認できるのがポイント。そしてタブレット用のペンを使えば、写真や資料に直接文字を書き込むことも可能です。さらにiPadに入っている「メモ」機能を介して書類を撮影すれば、簡単にスキャンできます。
●Apple iPadユーザガイド「iPadで書類をスキャンする方法」は→こちら
ペーパーレス化を実現できるうえにペンでメモ書きも可能なので、書類やメモ帳を持ち歩く必要もありません。もちろん紙の本や雑誌ではなく電子書籍を中心に利用していれば、本棚の必要性もなくなります。モノやスペースを節約できるのもiPadの大きな魅力といえるでしょう。
また多くの人に向けたメリットではありませんが、iPadはデジタル派のイラストレーターや漫画家といったクリエイターにも最適なデバイス。タブレットとペン1本あれば、場所を選ばずに創作できるのがクリエイターにとって嬉しいポイントです。
デスクワークの場合はiPadよりも役に立つMacBook
では、反対に「MacBook」のメリットも確認していきましょう。
端的に言うとMacBookは、資料作成や動画編集などの本格的な作業に役立つデバイス。もちろんiPadに外付けのキーボードをつければパソコンのように使えますが、やはりコンピュータの主要な構成要素の1つであるCPUがないことや、容量が少ない関係で動作に問題が生じる場合も。
実際に筆者もiPadでIllustrator・Photoshop・InDesignを使ったことがありますが、一つひとつのデータが重くて作業スピードがガクッと落ちてしまった経験があります。iPadのスペックを踏まえると、資料作成といった業務の場合は効率が下がるため、不向きと考えるべきでしょう。
次にiPadの方が優れている点に注目。MacBookは携帯することも可能ですが、iPadほど軽くはありません。たとえば13.6インチのMacBook Air(M2)の重さは約1.2kgに対して、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は約680g。大きさはそこまで変わらなくても、重量はおよそ倍近く違うことがわかります。
他にもMacBookはインカメラしかないため、iPadのように気軽に写真撮影をおこなうことも不可。動画や電子書籍の閲覧はできるものの、タブレットのような手軽さはありません。
また特殊なパターンではありますが、知人のミュージシャンによると作成した音源を外に持ち運ぶときはiPadにデータを移行。出力するだけの場合はiPadでも問題なく、MacBookよりもiPadの方が軽いため、持ち運びのときは断然楽だそうです。ちなみに音源を作るときは、MacBookを利用しているとのことでした。
まとめ|iPadとMacBookを比較してわかったこと
ここまでの情報をまとめると、デスクワークをする時に最適なのがMacbook。動画鑑賞や書類&データの管理、映像や音源の出力、イラストの作成はiPadの方が役立つと考えられます。いくら性能が良くてもiPadはあくまでもタブレットであり、パソコンの代用として使うには限界があると認識するべきでしょう。
ここでネット上にあがっていた“iPadがなくてもスマホで代用できる説”を振り返ってみると、たしかにMacbookとスマホがあればとくに大きな問題はないように感じました。しかし人によっては「絵を描きたい」「ドラマや映画を好きな時に見たい」など目的が違うため、決してiPadが不要と断言はできません。iPadやMacBookの購入を検討している人は自分の目的を把握したうえで、それぞれの必要性を考えみてくださいね。