ChatGPT Plus(有料版)とは、人工知能(AI)が自動で文章を生成するサービスです。無料版と比べて、より高品質な文章が得られるという特徴があります。しかし、月額20ドル(2023年5月現在で2400円)という料金は安いと言えるのでしょうか?
この記事では、ChatGPT Plus(有料版)のメリットやデメリット、無料版との違い、登録方法などを詳しく解説します。
ChatGPT Plusとは
ChatGPT Plusとは、人工知能が自動で文章を生成するChatGPTの有料版。2023年2月11日から日本でも申し込みできるようになりました。
料金は月額20ドル。2023年5月19日のレート換算で約2,700円です。次世代の大規模言語モデルとして3月14日に公開されたばかりの「GPT-4」も利用可能です。
なぜChatGPT Plusが注目されているのか
ChatGPT Plusの最大のメリットは、次世代大規模言語モデルである「GPT-4」を使えるという点です。無料版よりも処理・言語能力が長けています。たとえばアメリカの司法試験で「GPT-3.5」は下位10%程度の点数しか出せなかったのに対し、GPT-4は上位10%に入るほどの結果を残したとして反響を集めました。
また、2023年5月現在、画像認識機能に対応していませんが、近い将来ChatGPT Plusに実装されるといわれています。「GTP-4」開発者のライブストリーミングでは、すでに画像を使ったAIとの対話が行われており、GTP-4自体には画像認識機能が備わっています。
実装されれば、オブジェクトやシーンの種類を特定し、カテゴリに分類する画像分析や画像の内容の要約や、自分でキャプションをつける機能がついたり、与えられたテキストに基づいて新しい画像を生成することができると予想されています。
ChatGPT Plusと無料版の違い
ChatGPT Plusと無料版の違いは、安定的な接続、先行技術の利用などです。
安定的な接続
先述した通り、無料版ではサーバーが混雑しているとエラーが起きやすい状況になっています。しかし、ChatGPT Plusの場合、安定して接続することが可能です。
先行技術の利用
先述した通り、ChatGPT Plusは「GPT-4」の利用が可能。その他にも、画像認識機能、画像入力機能なども近い将来利用できるようになると予想されています。
ChatGPT(無料版)とChatGPT Plus(有料版)の比較実験
ChatGPT(無料版)とChatGPT Plus(有料版)について、学習データ、返答速度、回答の品質の3つの面から比較実験を行いました。
何年までのデータを学習済み?
結論から述べると、無料版もChatGPT Plusも、学習データは2021年9月までです。
返答速度は?
筆者が夕方に検証したところ、「シュレディンガーの猫は生きていると思いますか?」という同じ質問を有料版・無料版にしたところ、無料版の方がChatGPT Plusよりも圧倒的に早いという結果が出ました。
回答の品質は?
未完の物語の予想をしてもらったところ、無料版よりもChatGPT Plusの方が圧倒的に質の高い答えが返ってきました。
ChatGPT Plusの料金プランと支払い方法
先述した通り、 ChatGPT Plusの料金は2023年5月現在、月額20ドル(約2,700円)。支払い方法はクレジットカードにのみ対応しており、それ以外は選べません。
ChatGPT Plusの登録方法
ChatGPT Plusに登録するには、まずOpen AIのアカウントを作成した上で、ChatGPTにアクセスします。
ChatGPT Plusの解約方法
ChatGPT Plusの解約方法は以下の通りです。
ChatGPT Plusを使うべきタイプの人
ChatGPT Plusの品質は無料版よりも圧倒的に高いため、仕事などで利用する人は有料版に切り替えるのがおすすめです。プログラマーやビジネスパーソン、就活生にも向いているでしょう。ただ、AIチャットとの対話や創作を楽しみたいという人は無料版でも十分に使えます。
まとめ:ChatGPT Plusの価値を検証
ChatGPT Plusは、企画出しやメール文の作成、関数出力など仕事の業務効率化のために利用するのであれば、月額20ドルを出す価値は十分にあります。今後もさまざまな機能が実装されると予想されているため、ますます活用できるシーンが増える見込みです。有料版にアップグレードしたあとは、いつでも解約できるため気になる人は一度利用してみるといいかもしれません。