Z世代とミレニアル世代のAI普及率、日本は41%で最下位と遅れが顕著【Preply調べ】

AI技術の発展に伴い、さまざまな場面でAIの活用が進んでいる。デジタルネイティブとも言われるZ世代なら積極的にAIを利用していると思いきや、日本のZ世代は世界の中で遅れているらしい。オンライン英会話レッスンのPreplyが世界各国のZ世代とミレニアル世代を対象にした「世代間の違いに関する市場調査」を見ていこう。

Z世代とミレニアル世代のAI活用、日本は最下位の41%

AIを使用している人の割合

AIの使用率に関して、日本41%は世界平均の54.5%と比べてかなり低い(「オンライン英会話レッスン Preply(プレプリー)」調べ)

アンケートは2024年6月、アメリカ、ドイツ、スペイン、ポーランド、メキシコ、アルゼンチン、日本、韓国、トルコの計9カ国で暮らす18~43歳の男女5400人を対象に実施された。

2022年11月から一般公開されたチャット型AIサービス「ChatGPT」を使用している割合は、世代別に見るとZ世代は59%に達しており、ミレニアル世代の50%を上回る結果に。どちらの世代もAIの活用に積極的だが、より高いのはZ世代だった。

国別で見ると、最も高かったのはいち早くAIを導入したトルコで61%、次いでスペイン、ポーランド、アルゼンチンがともに60%だった。中程度だったのは、韓国54%、ドイツ53%、メキシコ52%で、日本は最下位の41.0%。世界平均の54.5%と比較すると、日本の使用率はかなり低いことが明らかになっている。また、ChatGPT開発国であるアメリカは46%と、意外にも低かった。

ただ、回答者の44%が「昨年よりもAI技術を積極的に利用している」と答えており、今後はZ世代を中心に、さらにAI活用が見込まれる。

AIツールは自己研鑽の一環、日本の利用方法は「仕事」より「情報収集」

専門性の研鑽のために各スキルを現在学んでいる人の割合

専門性を高める自己研鑽として、上位は「外国語の習得」「AIツールの使い方」という結果に(「オンライン英会話レッスン Preply(プレプリー)」調べ)

AIツールを使用することは、自己研鑽の一環としても取り入れられているようだ。「専門性の研鑽のために現在学んでいること」を尋ねると、Z世代とミレニアル世代の22%が「AIツールの使い方」を学んでいると回答。「外国語の習得」29%に次いで人気が高く、AIツールの活用が重要なスキルと認識されており、実際に取り組んでいる人が多いとわかった。

ChatGPT使用事例

(「オンライン英会話レッスン Preply(プレプリー)」調べ)

では、どのような場面でAIツールを活用しているのだろうか。ChatGPTの利用状況として、上位から「情報収集」34%、「言語翻訳」34%、「仕事」33%、「個人的な質問やおすすめの検索」31%、「テキストや画像コンテンツの作成」29%という結果に。国別で見ると、トルコ、ドイツ、アメリカの回答者は仕事の場面で活用することが多く、日本やメキシコは情報収集で利用する傾向が高かった。

日本では、情報収集でAIツールを積極的に利用しているものの、仕事の場面では活用できていないことがわかった。AIツールは、業務効率化といった作業時間の短縮にとどまらず、コスト削減やビックデータの活用、ほかにもアイデアを出すヒントとして利用できるなど、さまざまな活用が期待できる。専門性スキルのひとつとして、AIツールの活用に取り組んでみてはどうだろうか。

出典元:【オンライン英会話レッスン Preply(プレプリー)

※サムネイル画像(Image:Primakov / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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