2021年4月、筆者はずっと気になっていたChromebookを購入した。実際にChromebookを使って見ると小型軽量でコスパがよく、非常に気に入っていたのだが、ある理由から、結局、Chromebookを手放してWindowsノートに買い替えたることにした。そこで今回は、筆者がChromebookからWindowsノートにどうして乗り換えてしまったのか、その理由を解説したいと思う。
そもそも、筆者がどうしてChromebookに惹かれたのか?
出張の多いビジネスパーソンならモバイルノートパソコンは欠かせない。だが、Windowsノートは低価格だと性能が低くてイライラするし、高性能なものは10万円以上する。
そこで筆者が注目したのが、Googleの「Chromebook(クロームブック)」である。もちろん、Windowsノートのように万能ではないが、小型軽量で価格も安くコスパがいいと評判だった。
筆者がChromebookを購入した理由は→こちらで確認できるし、Chromebookのメリットについては→こちらで熱く語っているので参考にしてほしい。
筆者が購入したChromebookはLenovo「IdeaPad Duet Chromebook(ZA6F0019JP)」で10.1インチの2in1タブレット。CPUはMediaTek Helio P60T 2.0GHz、メモリ4GB、ストレージ128GBでキーボード込みの定価は3万7,841円。別売りの純正タッチペンも4,400円程度で買える。
出張先でやりたいことが全部できて、価格はWindowsノートの半額以下! 10~12インチの小型で軽量(1kg以下)でモバイル性能に優れている。もう、それだけで十分買いだと判断したのだ。
■Chromebookのメリット
・価格が安くてコスパがいい(3~4万円)
・本体が10~12インチ程度と小さくて軽い(モバイル性能に優れる)
・OSの起動が速い(10秒程度)
・高価なMicrosoft「Office」が不要(互換アプリで対応可能)
・Androidスマホと同じ感覚ですぐに使いこなせる
筆者はどうしてChromebookと決別したのか?
実際に半年以上Chromebookを使ってみた筆者の感想は「快適そのもの」であった。しかし、人間というものは欲深い生き物である……。
まず、ChromebookはAndroidと同じ操作感ではあるが、Windowsとは違う部分も多々あり、最初は操作で多少戸惑う場面もあった。とくに、慣れ親しんだWindowsアプリが使えないので、そのたびに代替えアプリをいちいち探すのが面倒くさいのだ。
次に、これは筆者が購入したLenovo「IdeaPad Duet Chromebook(ZA6F0019JP)」のような2in1タイプに限った話だが、キーボードがしょぼくて長時間のタイピングはなかなか厳しい。
また、こんなことを言っては本末転倒だが、2in1対応なのに筆者はタブレット単体として使うことがほとんどなく、逆に脱着式のキーボードがブランブランしてウザくなってきたのだ。
編集者である筆者は、Chromebookで初校チェックやネット記事の修正作業は快適にできるようになった。しかし、入稿作業をしようとすると、どうしてもラフを書いたり写真や図版を作成する必要がある。
となると、やはりデスクトップパソコンで長年愛用してきたAdobe「Photoshop」や「Illustrator」などを使いたくなってしまう。
もちろん、Chromebookでも代替えアプリはあるが、それを探したり使い方を覚えるは面倒くさい。そこで、筆者はついにChromebookと決別し、Windowsノートを購入することになったというわけだ。
■Chromebookのデメリット
・操作がWindowsとは違う部分があるので、最初は少し戸惑う
・慣れ親しんだWindowsのアプリが使えない
・2in1タイプはキーボードの打感が悪く、長時間のタイピングが厳しい(ノートタイプなら問題なし)
・2in1タイプを買ったが、結局はタブレットとして使うことがなかった(ノートタイプなら問題なし)
結局、Microsoft「Surface Laptop Go」を買った理由
筆者はChromebookを売却してWindowsノートを購入する決意をした。条件は14インチ以下、重量1kg程度、できればCore i3以上でメモリは8GB以上、SSDも128GBは欲しい。
しかも、PDFに赤字を入れるときに必須となる「タッチペン」対応も絶対に外せない条件だった。
ところが、この条件でWindowsノートを探してみると、やはり最新機種の価格は8~20万円程度と非常に高価。Chromebookが4万円以下だったので、できれば6~7万円で何とかしたいところ。
そして、さんざん探した挙句、2020年発売のMicrosoft「Surface Laptop Go」に辿りついた。「Surface Laptop Go」は12.4インチのノートパソコンでタッチペンに対応。本体重量も1.110kgと軽量だ。
Microsoft「Surface Laptop Go」のスペックは数タイプあるが、筆者が購入したのはCore i5/メモリ8GB/SSD128GB/Windows 10というもので、楽天市場でOfficeなしが7万6,500円&6,120pt還元=実質7万380円で購入できたのである。
パソコンで入稿作業をするならやっぱりWindowsノート!
Microsoft「Surface Laptop Go」の実物を見てまず感じるのは、本体に高級感があって凄くカッコイイこと。しかも、画面が12.4インチとChromebookより大きいのに本体重量は1kgほどしかなく、Lenovo「IdeaPad Duet Chromebook」とさほど変わらない。
また、一体型のキーボードは打感も良く、これなら長時間使っても疲れないだろう。しかも、Core i5+メモリ8GBで基本性能が高いため、OSも10秒ほどで起動するのだ。これもChromebookと変わらない速さである。
もちろん、他のソフトをインストールできないWindows「Sモード」を解除したり、Windows 11にアップデートする作業もあったが、実際に作業してみると、もう、とんでもなくサクサクで快適!「買ってよかった~!」と実感していることろである。
また、Lenovo「IdeaPad Duet Chromebook」には充電用のUSBがType-Cがひとつしかなかったが、Microsoft「Surface Laptop Go」にはUSB Type-Cのほかに汎用性高いType-Aも付いている。このおかげでUSBメモリやSDカードリーダー、マウスなども利用できるのが意外とありがたかった。
もちろん、Sモードを解除すればAdobe「Photoshop」や「Illustrator」といった外部ソフトもインストールできるので、入稿作業もデスクトップパソコン並みにこなせるのだ。
最終的には、ちょっと予算をオーバーしたが、モバイル性能に優れたWindowsノートとして、Microsoft「Surface Laptop Go」は、かなりコスパが高いモデルだと実感させられているところである。
いかがだろうか? 発売から1年経ったMicrosoft「Surface Laptop Go」を買って、今さら絶賛している筆者に、パソコン専門ライターさんからは「他にも選択肢があっただろう!」と突っ込まれそうだ。
しかし、筆者もLenovo「Yoga Slim」やASUS「ZenBook」、VAIO「SX14」などもすべて比較検討してみたが、結局、14インチノートはほとんど1.4kg以上の重量がある。1kg程度の軽量モデルで10万円以下のモデルはほとんどなかった。
Microsoft「Surface Laptop Go」は、公式サイト価格がOffice付で10万2,080円するが、発売から1年経過して、現在の価格はOfficeなしで約7万円まで落ちている。これならコスパはかなりいいだろう。
最後に、しつこいようだが決してChromebookはダメじゃない。普通のサラリーマンや文章を書くのがメインのライターさんが使うぶんには、今でもChromebookのコスパは最高だと思っている。
●Lenovo「IdeaPad Duet Chromebook」(公式)は→こちら
●Microsoft「Surface Laptop Go」(公式)は→こちら