「フィーチャーフォン」や「ガラケー」という言葉、今ではあまり使われることもなくなり20代以下の方にとっては馴染みが薄そうだが、30代以降にとっては懐かしいのではないだろうか。今なら、シニアが所有している携帯電話といえばフィーチャーフォンというのが一般的なイメージだろうか。しかし、そのイメージ、実は違っていた!
MMD研究所による「2022年シニアの3Gサービス終了に関する実態調査」によれば、シニアのモバイル端末所有、スマートフォンは89.2%、フィーチャーフォンは7.0%という結果に。今後、フィーチャーフォンはどうなっていくのか。フィーチャーフォン利用者のうち、3Gサービス終了16.1%が「知らない」という結果も出ている。サービス終了を受けて困るシニア層が増えなければいいが…。
各キャリアが順次、3Gサービスを終了予定。16.1%の知らない人は大丈夫か?
フィーチャーフォンの中には、3G回線のみが使用できる機種も少なくない。新たなサービスの追加などは望みにくいが、電話とメールさえ使えれば十分、と使用を続けているユーザーも少なからず存在する。
MMD研究所が2022年2月に実施した「2022年シニアの3Gサービス終了に関する実態調査」によれば、シニアのモバイル端末所有者のうち7.0%がフィーチャーフォンを使用していることが判明。たかが7.0%、されど7.0%だ。
一方で、キャリア各社は3Gサービスの終了を決定。ドコモは2026年3月31日、ソフトバンクは2024年1月下旬、auは2022年3月31日に3Gサービスを終了するという。各社はすでに数年にわたり告知をしているが、同調査によれば、フィーチャーフォン利用者のうち16.1%が3Gサービス終了についていまだに「知らない」と回答したとのことだ。フィーチャーフォン愛用者にとっての大問題。知らないうちにサービス終了の日が訪れることがないことを祈りたいが、大丈夫だろうか…。
さらに同調査によれば、3Gサービスが終了すること知っているフィーチャーフォン利用者のうち、自分が利用している通信キャリアの3Gサービスが終了する時期について「知らない」が34.4%存在する。さらに「知っている」という人の中でも33.9%がサービスの終了する年を誤って認識していることが判明した。
このことから、3Gサービスが終了すると知っている83.9%のうちの、契約キャリアが終了する時期を知っている65.6%のうちの、終了する年を正解できた66.1%の人。つまりフィーチャーフォン利用者全体の約36%しか、自身の契約環境の3G回線終了時期を認識できていないのだ。それ以外の64%は、“3G回線難民”になる可能性を秘めている、と言っても過言ではないだろう。
もしみなさんの周りにフィーチャーフォン利用者がいたら、3G回線が終了する(フィーチャーフォンが使えなくなる)ことを積極的に教えていってあげるべきかもしれない。
1人でも多く“3G回線難民”化を防ぐため、キャリアやメディアには、一層の周知をお願いしたいところだ。
参照元:フィーチャーフォン利用者の3Gサービス終了16.1%が「知らない」と回答 シニアのスマートフォン所有率は89.2%、フィーチャーフォンは7.0%【MMD研究所】