株式会社エイチームライフデザインが運営する、通信費・家計見直しサイト「Soldi(ソルディ)」は2022年3月1日~3月24日、24歳以下の子どもがいる「引越し侍」のユーザーに対し「子どもの携帯電話事情」について調査を実施。全国の640名から回答を得た。
子ども携帯を持たせれば、いつでもどこにいても連絡を取れるので便利ではある。しかし一方、トラブルなどの不安も付きまとうので、保護者の頭を悩ませる種ともなり得る携帯電話。携帯電話を持たせるか悩んでいる保護者たちの本音とは……?
心配ごとは「長時間利用」。実際の対策は「フィルタリング」
まず、「子どもの携帯電話利用で心配だったことは?(複数回答可)」という質問では、1位は「携帯電話の長時間利用」で50%、2位「視力の低下」で36%、3位は「学力の低下」で29%という結果に。子どもへの悪影響を心配する内容がトップ3を占めた。
以降は4位「高い携帯料金」28%、5位「わいせつサイトなど不適切なページの閲覧」21%、6位「携帯電話利用によるいじめ」12%と続いた。
最近は、スマホひとつあれば何でもできる世の中にもなっているため、私たち大人であっても「ついつい動画を見すぎて寝不足に…」なんて経験のある人も少なくないはずだ。子どもの心配をしてしまう気持ちもよくわかる。
一方で、「子どもの携帯電話利用の不安要素を解消するために行った対策は?(複数回答可)」という質問では、1位「フィルタリング(アクセス制限)機能」で45%と、半数近くの保護者がフィルタリングを行なっていることが分かった。また、2位「プラン(料金)の制限」28%や4位「利用アプリ機能制限」23%、5位「位置情報監視(GPS)機能」22%、6位「利用時間制限機能」15%という結果に。
意外だったのは、24%もの人から回答があった「何もしていない」という回答で、これは3位にランクインすることとなった。
携帯デビューのタイミング、最多は「小学1年生」
これらの結果から考えると、一番心配されていた「携帯電話の長時間利用」に対する対策よりも、実際には「フィルタリング(アクセス制限)機能」や「利用アプリ機能制限」などの利用範囲の制限を行なっている保護者の方が多いことが明らかになった。
また、子どもを信頼してなのか、対策に関して「何もしていない」という回答も意外に多いことも明らかとなった。
かつて、ガラケー全盛期の頃は携帯でできるゲームは、ボタンを押すだけのいわゆる“ポチポチゲー”がメインだった。しかし現在では、コンシューマーゲームと遜色ないレベルのゲームが揃っているうえ、動画やマンガも無料でいくらでも見られる世の中だ。
スマホをいじっているだけで一日が終わってしまう、なんてこともあるだろう。
加えてこの調査から、子どもに携帯電話を持たせるタイミングは「小学1年生」が最も多く(全体の18.1%)、以降も2位「小学6年生」(12.7%)、3位タイに「小学3年生」(11.7%、「中学3年生」と同率)と並ぶ結果となった。
まだ自制の難しい小学校低学年から持たせていると、やはり長時間利用が懸念材料となるのは仕方のない話かもしれない。
近年は、さまざまな無料アプリが世の中に出回っているが、こうしたニーズがあることを考えると、「親のスマホから子どものスマホのアプリ利用時間を確認できるアプリ」や「親のスマホから子どものスマホに時間制限を設けてロックを掛けるアプリ」などが出てきても不思議ではない。
というか、もしかしたらすでに存在するかもしれない。
筆者と同じ30代の人たちが経験したであろう「親にいきなりゲームの電源を落とされる」悲劇の数が減るように、現代の子どもたちにはスマホと正しい付き合い方を覚えてもらいたいものだ。
出典元:携帯電話を持たせる際の心配ごと第1位は「長時間利用」一方で対策できている保護者はわずか1割程度 子どもの携帯電話デビューに関する保護者の本音を「Soldi」が大調査【Soldi】